2007年 10月 17日
“楽”が訪れる日は近い
散々気を持たせた挙句に発表なった<E-3>、何処が<E-1>を超えているんでしょう。Xが1/250になったということ以外、ハッキリいって退化です。
デジタルの世界で、画素が増えたとか、AFポイントが増えたとか、他所様と比較して当り前のことには敢えて目を向ける気はありません。そもそも、まだ使ってもいないモノを云々は出来ませんし。
しかし、ハッキリ分るこの製品の情けないところは、ただ一つ、その重量に尽きます。800gという前代未聞の重量・・<E-1>プラス200g。<E-410>の倍以上の重量を持つカメラが同一ラインアップで、何が4/3システムなんでしょう、何が第2章なんでしょうか。「せめてこれくらいは・・」重量のことについては、共通の認識として持てている筈だと買い被っていた私はバカなのか・・「重いことはいいことだ」への180度転向に途方に暮れそうです。
いや、でも、考えようによっては、散々私が唱えていた、レンズとボディとのバランスの問題に応えてくれたとはいえますね。バカみたいにデカいズームとのバランスも、これなら少しはマシそうです。調子に乗って巨大化を進めた新標準ズームがF4の明るさでなんと600g弱(アホか!)。さすが、これでこそシステム一眼!
否、私のいっているシステムとは古い概念でしかなく、OLYMPUSの唱えるシステムとは、旗艦機が出るとそれに合ったレンズを出すという意味なのかも知れません。
全く、このインチキ会社にはすっかり騙されました。もちろん、騙される方が悪いのですが、岡惚れした者の弱みでもあります。
モノを小さく軽く拵えることというのは、本来モノ作りの基本ともいえることです。SONYの凋落は、偏にこの基本を守れなくなったからだと私は思っています。OLYMPUSも同じですね。モノを小さく拵えるというのは、決してイイワケが通らないイバラの道を行くようなものだと思います。しかし、OLYMPUSは結局、イバラの道を避け、4/3というイイワケと逃げ道を拵え、そこで適当な好き放題をしていただけだったのです。
先達が苦労して築き上げた栄誉を守れないような技術力のないただの2流会社だからこそ、自社製品を中国なんて国に任せて、澄ましていられるんだと思います。
とまれ、以前に宣言した以上、私はこの半端なカメラを買います。スコスコのズームが付いたペコペコのシャッター音を響かせるC社のデモカメラ・・細部について論えば、差はあると思いますが、同じくらいの大きさと重さ、似た者同士の鈍重対決なんて、販売店で確かめたくもありませんから、サッサとネットで注文します。いわば餞別のつもりです。あとはカメラ事業をサッサとマネシタに売るなりなんなりして下さい。
そこで、最後のお願いなのですが(どうせ聞き届けてはもらえないだろうけど)、せめて「Made in China」の表示は、他の安物機種と同様、ボディの底にすぐ剥がれるシールでお願いいたしたく・・最高にショボい気持です。
一昨日触れた喜怒哀楽の話、“楽”が私に訪れるのはやっぱり早そうです。