2006年 11月 19日
勤労の特権?
そんな訳で、気温に関しては全く問題がないのですが、殆ど動いていないので、今夜はあまり美味いビールにはありつけそうにありません。やはり、ビールは労働者の飲物だと実感します。別に肉体労働をしなくても、それなりに心身を働かせた後でないといけないようです。
美味しいビールの飲み方というのは「喉に一気に注ぎ込む」ですから、勢いが必要です。病気の時を思い浮べても分りますが、飲む折に一定の勢いが得られないと一気にビールの味は乏しくなるわけです。
キチンと綺麗に洗浄し乾燥させたグラスを用意し、
徐に開栓したビール瓶をグラス上部に掲げ、勢いよく注ぎ込みます。
思いっ切り、景気よく泡を立てます(ただしこぼさぬこと)。
少し泡が鎮まるのを待ち、残った泡を持上げるように、比較的静かに注ぎます。
再び少し待ち、泡が綺麗なカタチになるように静かに注いで、完了。
これで、下手な店の生ビールより美味しいビールの出来上りです。
背筋を伸ばしてグラスを左手に持ち、
泡とグラスの飲口の間から液体を口中に注ぎ込むようにします。
泡を鼻に付けるようにして、しかし泡は決して飲まないように・・
泡の匂いを嗅ぎながら、そのまま喉の奥へグビッ、グビッ、グビッ・・
「ああ、今、死んでもエエわ」
この一瞬のために私の1日はあるといっても嘘にはならないでしょう。事実、この“儀式”に至るまでに、日々幾つものルールがあるのです。もちろん、他のお酒も好きなのですが、最初に飲むのはビールでなければなりません。
真夏であろうが真冬であろうが、午後3時以降の飲食は厳禁。昼食が遅くなれば(2時頃)、まず抜きます。仕事の終りが遅くなろうが、その日の夜、最初に口に入るのがビールと決めているのです。少し前から、外でコーヒーなどを勧められても「あ、もう3時を過ぎましたので」というと分ってもらえるようになりました。
ですから、今夜はかなり残念です。「今から少しでも努力すればいいじゃないか」は御尤もなのですが、もう既に遅いようなんですね、今日は。もちろん、少しだけ歩いて来ようとは思いますが・・
・・歩いてきたので、これからいただこうと思います。因みに銘柄はKirinのClassic Lager、私がリファレンスとしているビールです。泡の匂いが心地いいので、今夜は意外にいけるかもしれません。
E-330/ ZD35mm 1:3.5