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鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

やっぱり譲れない・・

ズーム標準の時代が到来して久しいのに、ちっとも受け入れられずに文句を言い続けている訳ですが、年々多勢に無勢の感が強まっているようで、敢えて少しボヤいてみようと思った次第です。
数日前のボヤキを補足する意味もあります。
最後の足掻きにならないように・・否、譬えそうなっても、ごく私的な「3つのお願い」の様なものが聞き届けられるのならば、願ったり叶ったりというところでしょうか。
単焦点派の意見で圧倒的に多いものが「ずっとコンパクト」「明るい」「高画質」というものでしょう。
私もほぼ同感です。もちろん「どっち派でもない。使い分けの問題だ」と仰る方もいる訳ですが、そういう方もこの意見に関しては賛同されると思います。
つまり、これは明かな現実・現状だということです。



そんな中、飽くまで机上の空論を展開させても無意味なのですが、何処で折合いをつけるかという論争をしていてももっと意味がないので、敢えて極端な喩えをしてみましょう。
では、もし現在の<ZD14-54mm>のサイズとスペックで全域F2、つまり単焦点派が(苦労して)論っている長所を全て備えたズームが現われたとしたらどうでしょう?と。
ほぼ間違いなく「単焦点vs.ズーム」といった論争にも終止符が打たれるでしょうね。
だけど、私の場合はなお少し違います。「今より少しマシにはなる」程度で、釈然としない気持を持ち続けることと思います。

撮影における機敏さや確実な感触を与えてくれる現状での唯一の選択肢であるという理由だけで私は一眼レフシステムを使っています。
重視しているのは、確信が得られる作動感、ファインダーでの被写体の見え方、そしてF値が2以下の明るいレンズが使える、といったところです。
これらの感覚を満たしてさえくれれば、レンズ交換など出来なくても構わないとすら思っています。
なまじ交換できない方が、小型化や密封性、耐久性の点で有利でもありましょう。
まぁ、これはボディの陳腐化が激しいデジタルではあり得ない話ですが、実際のところ、私にとって「レンズ交換が出来る楽しみ」なんて、持ち始め、使い始めの一時的なものに過ぎず、使用するレンズは自ずと絞られてきましたから。
今、レンズはせめて2本、具体的には、14mmF2.0と42.5mmF2.0(@4/3)がそれぞれ付いた2種類のカメラがあれば、写真を撮るという私の目的の9分9厘は満たされるという確信のようなものがあります。

さて、話をもとに戻しましょう。
先に、多くの人にとっては夢のレンズでありそうな<SuperZD14-54mm F2>の喩えを挙げましたが、恐らく多くの人は、14-54がなおも両側にどんどん拡張することを望むでしょう。
同じ大きさ、同じ明るさなら、例えば<UltraSuperZD7-100mm F2>の方がいいと。確かにこの両者だけを較べれば、私も迷わず後者を採るでしょう。
しかし、なお釈然としない気持を持ち続けるに違いありません。
そもそも交換レンズとは何なのでしょうか?
以前も書きましたが、私にとっての写真の意味は、F1.0のズームである自らの眼の代りに、一つの焦点距離を持つレンズでもって、対象を空間的・時間的に切取り、封じ込めることにあります。
写真はそういう行為から生まれる「日々の眼の断章」でしかないと思っています。
それ以上にもそれ以下にも感じていないから、長い間写真を撮っていながら「あれこれを撮るためにどこそこへ行く」ということを殆どしたことがないのです。
ただし、どこに居ても、何かを見て思った時に撮りたい‥それには、出勤するときでも、ちょっと近くに散歩へ行くときでも、天候、昼夜を問わず、実際に撮るか撮らぬ如何に関わらずにカメラを持っていなければなりません。
出来るだけそうするつもりで「写真を意識した外出」でない限り、1本のレンズが付いたボディ1台だけを鞄に潜ませて、という具合で四半世紀を重ねてきましたから、自ずと必要となるレンズもほぼ限定されてきました。
写真ならではの超望遠効果も魚眼〜超広角効果も私にはあまり有難みがないのですね。
先だって究極的には2本あれば事足りると述べた所以です。
もちろん、OMの時代からもう少し多い種類のレンズを保有してはいます。
外出時に「気分を“換える”ためにレンズを“換える”」のです。
「ああ、ここであのレンズがあったら・・」という気持を押し込め、そのレンズに自らを同化させる目的でもあります。
が、結局、28mmが7割強、50mmが2割、85(100)mmが残りの1割弱(@35)という使用頻度に落ち着きました。
決死の覚悟で購入した180mmF2は、もう10年以上も防湿庫の主みたいな存在です。

「ズームでも固定して使えばいい」
でも、これはとても利口で現実的な人(ほんとうにこんなスゴイ人がどれだけいらっしゃるのか)の意見で、観念的で融通の利かない私には適いそうにありません。
レンズと眼、そしてフットワークの繋がりが直にならないのです。
少し弄れば調整が出来る、という潔くない感覚が常に私を苛みます。
おまけに、現状では不細工なまでの余計な大きさと中途半端な明るさというバランスの中で折合いをつけなければならないのですから、これを理不尽といわずして・・∞
我々には選択肢すら与えられていないのです。
今、私のE-Systemにおけるレンズ使用頻度は、<ZD11-22mm>が8割強、<ZD50mm>が1割といったところでしょうか。
暗い<ZD35mm>は、専らE-330の蓋です。
定番の<ZD14-54mm>を使わない(持たない)のは、「F2級の14mmや25mmの単焦点が出た暁には、記念品としての防湿庫行が必至だ」という取り越し苦労から(本当にそうなると期待していました!)敢えて<ZD11-22mm>の方を選んだためです。
それなりに考えた選択だともいえるのですが、<ZD11-22mm>は両端の焦点距離しか使わないことがしばしばで、よく14mmが泣いていて・・本末転倒ですね。
一方の望遠側は、OM用Zuikoがあるので、元々私はそれをチョコチョコ使えば満足出来る程度ですから。
鬱陶しく嵩張り、そしてみっともない<ZD11-22mm>付ボディを、悪態を吐きながら今日も鞄に潜ませて行くのは、単にOLYMPUSへの愛情ゆえ・・?
やっぱり譲れない・・_e0101258_1556255.jpg

E-500/ ZD11-22mm 1:2.8-3.5

Commented by M2_pict at 2006-12-11 09:23
ZD14-54があるので安心してMFのZuikoで遊んでいます(笑
ボディ2台でおでかけするなら、ZDをつけた1台とOM-Zuikoの1台という体制に、、、いや、いまはまだ無いZD14F2(もしくはF2.8)とOM-Zuikoの組み合わせを夢想しております。

なお、ZD14-54に望むのは、コンパクトさと質感の向上、、、(以下自粛
Commented by yy2828yy at 2006-12-11 13:24
M2_pictさん、
blogを始めてからの経過時間は同程度のようにお見受けしました。
過去に遡っていただくことはまだ何とか可能な量だとは思いますが、
それでも私自身、先々週に少し整理した際に音を上げそうになりました。
感謝いたします。もうちょっと見易いカテゴリー分けも考えてみます。

私のメイン切替の契機は、昨年のスペイン旅行でした。
数多くのフィルムというのが頭を悩ませたからです。
確かに機材の量は減りましたが、街歩きには少し不便を感じました(E-500+ZD11-22)。
E-400+ZD14mmF2(せめてZD50mm程度の大きさで)が実現すれば・・と切に願う次第です。
私は持物フェチですが、画質にはさほどうるさくはない(つもり)です。
尤も、E-Systemが(私にとって)不完全なので、未だにOMの出番があるというのも事実ですが。
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by yy2828yy | 2006-10-18 15:59 | OLYMPUS | Comments(2)