2018年 12月 10日
揺れる櫨葉(Ross Xpresの場合)
案の定、かなり葉は荒らされていたものの、辛うじてまだ見処が残っているという感じでした。
ただ風が強く、陽はまさに沈まんとするところ。
鞄の中にはフォールディングカメラ一台...愛して止まない<Ensign Autorange16-20>とはいえ、この状況には些か心許ない装備というべきでしょう。
真逆光に対してフードすらなし、しかも落ちる夕日に対して影になる葉たちは風によって終始ザワめいています。
所詮私のスキルでは手の打ちようも知れているので、開き直って臨みました。
ま、アテモノですからワンショットのみ。
これ以上やってもしょうがない...雰囲気とかその時の気分が少しでも写っていれば儲けものです。
開放 1/100 Kodak Ektar100
周辺が多少流れるのも雰囲気で、これだけの逆光でも破綻していないのはさすがのフォールディングカメラなのかも、と。
正直なところ、私の一番好きな紅葉がこの櫨なのです。
葉それぞれが様々な段階にあり、各々の発色を見せる...それらが陽に映える様はまるで宝石箱...いや、大げさでしょうか。
オールドレンズらしい写りの中にハッとするような個性...だからやめられません。
とりわけこの英国レンズにはすっかり骨抜きにされております。