人気ブログランキング | 話題のタグを見る

鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

167MTの系譜

ワインダー内蔵一眼レフ<167MT>の登場は1987年。
カメラ界はαショックの真っ只中で、A一眼レフはAF化され、なお全自動化へと突き進んでいた頃です。
遡ってワインダー内蔵機についていえば、私がカメラを始めた1981年には既に2機種が存在していたと記憶します。
まず元祖として挙げるべきは、Konicaの<FS-1>(=1979)、"The Winder"でしょう。
まさにエポックメーカーKonicaの面目躍如といったところですね。
そして、もう1機種がCONTAXの<137MD QUARTZ>(=1980)でした。
「さすがCONTAX!」というべく上品さでカッチリと比較的コンパクトにまとめられていた<137MD Q>ですが、一方でAE(絞り優先)専用機というのが、なんとも惜しく感じられたものです。
こんな声が多かったのでしょう、2年後の1982年にはマニュアルモードを追加し、巻上速度を秒間3コマにアップした<137MA QUARTZ>が市場投入されています。
167MTの系譜_e0101258_23044723.jpg




ところが、これら機種はいずれも、さほどの人気を得たとはいえませんでした。
当時の多くのカメラ少年たちにとって「高速モータードライブ」というアタッチメントの有無はカメラ選びの重大な要素であり、そんな彼らの眼には、外付のモータードライブで実現できる「秒間5コマ」の前では、自動巻上のソリューションが如何に洗練されていても、ややもすると「半端なお仕着せ」にしか映らなかったのだと思います。
いや、なにを隠そう、私もそんな一人でした。
モータードライブ以上にコンパクトさをカメラに求めていた私は、むしろ「最初から余計な大きさを背負わされている」ことに引っ掛かりを感じたものです。
今となっては、とりわけ<137MA>に魅力を感じるところであります。
わが<167MT>は、<137MD>→<137MA>を継ぐものともいえましょうが、シャッターが横走りから縦走りに変った<167MT>をすんなりと系譜とするよりも、むしろ<137MD>には<139Q>が、<137MA>には<159MM>という姉妹機的存在があっての収斂と考えるべきでしょう。
167MTの系譜_e0101258_00074693.jpg
CONTAX 167MT/ T* Planar 50mm 1:1.4
開放 Auto +1EV FUJICOLOR100 記録用
名前
URL
削除用パスワード
by yy2828yy | 2018-09-13 00:10 | Film | Comments(0)