鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

Sonnar 135mm F2.8

「一定の期間使えば、あとは処分してもいいかも...」
正直なところ、<Sonnar135mm F2.8>を前に想ったことではあります。
いただいたレンズが望遠域に偏っていたため、処分した分で標準や広角を入手する際の足しにするのを考えもしました。
それには先ず行動を...と初めて持ち出して数カットを撮影。
しかし、これによって私は自らの目論見が実に浅はかだと悟ることになりました。
我が家にやってきてかれこれ一ヶ月、もちろん、その間に幾度となくボディに装填、ファインダーも覗いています。
この時点で気付けなかったのは、なんとも迂闊...
...尤も「最短撮影距離1.6mという縛りの中でわが狭い家を見回しても、また5階の窓から外を望んでもほぼ無限遠という貧弱な視覚だけでは無理もない」なんていいわけしたい気持も山々なのですが、とにかく天下のSonnarには失敬を詫びるべきでしょう。
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外に持ち出したといっても私のことですから、とりわけ珍しい場所やモノを撮ったわけではありません。
<Sonnar135mm F2.8>での初撮影は、<Tessar45mmF2.8>の付いた<139 QUARTZ>とともに鞄の中に滑り込ませて出かけたある朝、家を出てほどない灘区民ホールの駐車場入口角に差し掛かった時でした。
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CONTAX 139 QUARTZ/ T* Sonnar 135mm 1:2.8
開放 Auto +1EV FUJICOLOR100 記録用

近頃一気に勢力を増したタチアオイが逆光を浴びて、如何にも太々しく立ちはだかっている様が、道路を挟んだ私の眼に飛び込んできたのです。
かなりのインパクトに躊躇わずにカメラを取り出します。
何時もの私ならそのまま45mmで撮るところですが、前は車が始終行き交う道路です。
朝の7時ごろ、相応の交通量がある道路の真ん中に陣取るのはさすがの私にも憚られました。
そこで鞄の中の135mmに交換、道路の対面側から狙うことにしたのであります。
まさに道端でペラペラのパンケーキレンズからずっしりとガラスの重みを伝える<Sonnar135mm F2.8>へ。
やっぱりボディにはストラップはつけておくべしと痛感しつつ...。
果して、ほぼ完全な逆光で、しかしファインダー上でシッカリと結像するタチアオイのディテール。
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CONTAX 139 QUARTZ/ T* Sonnar 135mm 1:2.8
開放 Auto FUJICOLOR100 記録用

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CONTAX 139 QUARTZ/ T* Sonnar 135mm 1:2.8
開放 Auto FUJICOLOR100 記録用

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CONTAX 139 QUARTZ/ T* Sonnar 135mm 1:2.8
開放 Auto FUJICOLOR100 記録用

ハッとしてこのレンズのただならぬ素性に気付いたのでした。
そして、その後周辺で数カットの撮影を終えた頃には、私はすっかり長年の相棒のように感じていたのであります。
Planarのように繊細ではないシャープさと色乗りの良さ...その分、より深い安心感を抱けるようです。
かくして想いはほかの焦点距離にも...いや、まぁ、頭を過ぎらなかったといえば嘘になりますけど。
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CONTAX 139 QUARTZ/ T* Sonnar 135mm 1:2.8
開放 Auto FUJICOLOR100 記録用
by yy2828yy | 2018-06-02 00:48 | Film | Comments(0)