2018年 04月 24日
写真はレンズで決まる...?
1980年代に私が写真を始めた頃、こんなキャッチフレーズによるCONTAXの広告をカメラ雑誌では見掛けたものです。
デジタルの今となっては、最早さほどの説得力はないかもしれません。
しかし、当時はややもすると関心の大部分がカメラボディに偏りがちな青年にも、相応の重みをもって訴えかけてくるフレーズでした。
尤も、その傍らには他社レンズを遥かに凌駕する定価表示が...。
「いいものはとんでもなく高価だ」ということを同時に思い知らされたのです。
やがて私は「撮影とはカメラと戯れること」という開き直りに至り、以降まともにCONTAXに触れることもなく過ごしてまいりました。
ようやくこの歳に達して、思いがけぬことからにわかにもたらされたCONTAXのレンズ数本を前に、実は30余年前に自身にかけられていた呪縛のようなものの存在を改めて認識している次第です。
そして、「写真はレンズで決まる」との矜恃を代表するこの1本が含まれていた幸運を噛み締めております。
開放 1/500 FUJICOLOR100 記録用