2016年 05月 19日
頭隠さず顔隠す
即ち、何よりも結果を第一にした時点で、私とカメラとの時間は別物になるということです。
そんなことから、メインの使用機種は自ずと35mm判になっていますが、日常的に使ってみるとブローニー判の二眼レフだって「三脚フリー」という点では勝るとも劣らぬことが分ります。
視界を小さなアイレベルファインダーの中に閉じ込めつつレリーズするのではなく、腰や胸の位置にあるファインダーを上から、飽くまでも視界の一部として認識しながらレリーズする方が少なくともリラックスはできるように想うのです。
まさに息を潜めるようになりがちなアイレベルに較べると、少なくとも呼吸面では有利なのではないでしょうか。
ただし、現代のデジタルカメラにおける背面液晶ファインダーにこの法則を当て嵌めることには同意しかねます。
確かに、二眼レフでレリーズする際の私は「ファインダーに顔を押し付けながらカメラを固定」をしてはおりませんが、同時に正面にアホ面を晒してはいないからです。
開放 1/5 Kodak Ektar100
(記念写真が多いので当然と言えば当然ですが)
しかし、大きく重いと言われるMAMIYA-Cでも手持ちも楽しいのは意外な発見でした。
あと、不思議と被写体(人)の目線を取らない撮り方がしやすい気がします。
まっすぐに見つめた形にならないのがいいのだと思っています。
よくよく考えれば、私も造作としての三脚は決して嫌いではないようです。
ウチにももう何昔も前の決定版といえるようなフランス女がおりますが、いやぁ、流石にファッションが...
思えば、今の三脚は相当に軽薄になってくれたものです。
大判を使うことになれば考える必要はありそうですが、さすがにそれはないでしょうね。
ところで、近頃よくお話しいただく<Mamiya-C>のこと、近々拝見できるだろうと愉しみにしておりますよ。