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鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

望遠怖い‥

「カメラ2台にレンズ2本」程度なら日常的装備と思える私でも、200mmの望遠レンズを持ち出すのには相応の心構えが必要となります。
私にとっての135mm超の長焦点レンズは、限られた用途にのみ用いる特別な道具となるからです。
撮影を趣味にする人なら、今や200mm(“相当”を付すべきか?)は、なんてことない普通の望遠域でしょう。
いや、既に私が写真を始めた頃でも、標準レンズ付の一眼レフに<70-210mm>程度の3倍ズームを併せて購入する人は珍しくなかったものです。
当時から約30年を経た現状を正確にいうならば「200mmがより長い300mm“相当”に取って代わられている」とすべきことは、レンズ交換式カメラに付いているWズームの片方を見ても分ります。
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OM-3Ti/ Zuiko200mm 1:4.0
開放 1/1000 Kodak ColorPlus 200

それでも私が200mmを特別視するわけを幾つか列挙してみましょう。
1 ブレ易くなるということ。
私の撮影時におけるカメラ保持は、力任せでガチガチにボディを握り締め、顔に押し当てるようなやり方です。
こうすると、50mm以下のレンズなら、1/8はまずブレず、1/4でも三分の二は許容範囲に入るくらいとなります。
ところが50mmを超えるとにわかに歩留まりが悪くなってしまうのです。
長焦点のレンズを付けた場合、ボディよりもレンズ重視で保持した方がいいはずで、況してや、ボディ以上の嵩と重みがあるようなレンズだとなおさらでしょう。
加えて余分な力を抜いて臨むのがセオリーかと。
なのに、私はこれが不得手で‥頭では分っているつもりでも、今となってはもう仕方ないと諦めております。

2 せせこましい街が生活と撮影の場で、遠くを望む機会があまりないこと。
望遠といえば、近頃135mmも使うようにはなったものの、せいぜい100mmまで。
要するに中望遠の領域止まりで充分というわけです。
これとて、遠くを望むというよりも背景処理のために、というのが私の使い方でもあります。

3 被写体との距離感が好きになれないということ。
「見て、そして撮る」という当然の流れは、「見えなければ、撮れない」に帰結します。
よって私は自分の眼の倍率とほぼ同じ標準レンズでどうできるかを考え、その延長で交換レンズを考えます。
こんな姿勢は自ずと被写体の選択にも関わってくるため、はっきりと視認できない遠方を引き寄せる望遠レンズが入り込んでくる余地はほとんどないわけです。
写真とは、人の視覚を超えたところにもあるのは確かです。
ただ、私は自分の眼を超えた世界をあまり望んでいないということなのでしょう。

4 ボディとアンバランスになるのを好まないこと
尤も、このことは望遠系のレンズのみに当て嵌まることではなく、鈍重に大きいズームなども大抵がペケとなりますね。
バランスの悪さは見た目だけでなくカメラ保持のやり難さにも繋がります。
それでも、まだ若かりし頃には、モータードライブを付ければいいとも思えました。
また、そうする方がハッタリが効くと考えたりもしたものです。
結局殆ど使わないでいるバカでかくて高価なレンズを購入したのもそんな頃でした。
ところが‥今やまっぴらゴメンだし、そんな装備をしている人を見かけても、とてつもなく下品でカッコ悪いとしか感じられません。
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OM-3Ti/ Zuiko200mm 1:4.0
開放 1/250 Kodak ColorPlus 200

こんなことから、「ひょっとしたら使うかも‥」といつも鞄に入れているカメラとレンズなのに、望遠レンズに限ってはキチンとした目的がある時のみ、まさに「どっこいしょ!」と持ち出すことになります。
今回でいえば「たまにはサクラを見違え効果で撮ってみよう」というわけですね。
とはいえ、バランサーなしでのOMに200mmは、私には「無理」の領域。
それぞれあと2段くらいは絞りたかったのですが、全て絞り開放で逃げました。
ま、ご愛敬ということで‥。
望遠怖い‥_e0101258_19501567.jpg
OM-2N/ Zuiko200mm 1:4.0
開放 1/250 Kodak ProFoto XL100

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by yy2828yy | 2012-04-10 20:00 | Film | Comments(0)