鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

エヴァンジュリスト宣言

一般の人には、「Kodakがカラーポジフィルムから撤退」といったところで、1月の下旬に駆け巡った破綻のニュースとは比較にならぬ些末なことでしかないのでしょう。
フィルムの存続に関する文化的大事よりも、一企業の盛衰といったより些細な経済事情の方がニュースになるからかと思われます。
とはいうものの、マスプロダクトであるからこそカメラもフィルムも手に入り、使えるという現実が歯痒いまでに身に沁みるばかりです。
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OM-2N/ Zuiko40mm 1:2.0
f4 Auto +1EV Kodak ProFoto XL100

とても残念ですが、Kodakには最早何の責任もないでしょう。
Kodakは責任を果たしつつ倒れたのです。
この余波がFUJI FILMにも及ぶのは想像に難くありませんが、たとえそうなったとしても怨み言をいうのは明らかに筋違い。
むしろ私は、余りに恩知らずで冷たい世間に対して苛立ちと憤りを感じています。
まずは「ようもここまで‥おおきに」ではないかと。

先の「Kodak破綻」の折には、多くのマスコミの論調は判で押したように「フィルムに固執するやり方が悪かった」というものでした。
確かに破綻へと導いた一つの大きな要素であることは私にも分ります。
しかし、それをおしなべて「非」とする世間に私は呆れました。
Kodakがそんなに間違ったことをしたとは決して思えないし、少なくともなんの悪事も働いてはいないのです。
世界中の人々へのフィルム安定供給を固守し続けたどこが悪いというのでしょうか。

100年以上も昔から無数に撮られ、継承されてきた写真というものの歴史が、今なお曲がりなりにも継続しているのはKodakに負うところも少なくないはずです。
決定的瞬間を捉えた写真でもって報じてきた大新聞の今日とて、一体誰のお蔭であるのでしょう。
単なる供給者と消費者の関係なので、そんなことはご破算とでも?
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OM-2N/ Zuiko40mm 1:2.0
f4 Auto +0.7EV Kodak ProFoto XL100

ハリウッドに代表される映画を国策の一つとしている向きがあるアメリカ国家なら、ディズニーの著作権延長なんて小賢しいことに腐心する暇があれば、その礎となったKodakに救いの手を少しくらいさしのべても罰は当たらないでしょう。
「以て他山の石とせよ」ではないですが、せめて日本国には悪事を重ねてつぶれる銀行を助ける暇と金を費やすより、FUJIFILMが同じようなアナウンスをする前に手を打つくらいの機転を利かしてほしいものです。

「待ったなし」の状況すら既に過去。
それでも、屁の突っ張りにもならぬとしても、私も伝道師の1人たる決意を新かにするしかありません。
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OM-2N/ Zuiko40mm 1:2.0
開放 1/4 Kodak ProFoto XL100

Commented by M2_pict at 2012-03-09 22:50
やたらとひと方向に振れきる論調というのが、どうにも気持ち悪いですね。
世の中それほどの聖人ばかりではないでしょうに。
また、Kodakというブランドが、デジタルをも牽引していた事は事実だったと思うのです。

この一年ほどというのは、フィルムならではの在りようも見直された一年だったと思っていました。
しかし、それもちょっと違ったのかもしれません。

私が主に撮影する虫マクロの世界というのは、デジタル化の恩恵を強く受けたジャンルだと思っていますが、実は「私の撮影する範囲」に限れば、思いのほかフィルム機材が活躍できると思っています。
今年はそれを試してみようかと思ったりしているんです。
エヴァンジュリストにはほど遠いかもしれませんが(^^;
Commented by yy2828yy at 2012-03-10 20:39
M2さん、
心身がダイレクトに繋がっている感のないデジタルばかりになると、何らかのカタチで揺り戻しは必ず来るという気がします。
ただ、それが遅すぎたということも十二分に予測できるのですね。
もう二度とOMの生産ができないように‥。
果して甲斐があるかないかは分かりませんが、藻掻くのが身上です故。
エヴァンジュリストとはご存じの通り、Macの頃から慣れっこの私でもあります。
それでもお力添えがあるのとないのとでは天地以上の差、よろしくお願い申し上げます。
by yy2828yy | 2012-03-09 20:18 | Film | Comments(2)