2012年 01月 29日
Second Love
これまでで私が手にした時に一番喜びを感じたカメラは?と問えば、こちらをご覧の方の多くは<OM-2N>の名を挙げるでしょう。
初めてオーナーになったカメラとして幾つかのOMの中でも最も愛しているのは間違いなく<OM-2N>です。
こんな私の気持はこれからも変わらないだろうとも思っています。
ところが、冒頭の問いかけに対する答えとしては、些か違うことを白状しなければなりません。
確かに未知なるモノに触れる驚きや昂ぶりという点では、初めて手にしたカメラに敵うものはないでしょう。
でも、そのことは即ち、値打も知らぬままに感動するツボすら分らない状態に自身があったともいえそうです。
一方、その2年以上後にやって来た<OM-4>は、相応の必要性を感じ入手した2台目であり、長年OLYMPUSファンたちが鶴首して待った新鋭機種でもありました。
当時の様子や購入の経緯については、これまでもアレやコレやと長文を残しているので、ご興味のある向きはご参照いただければ幸いです。
要するに私の場合、「未知の道具」と「期待の道具」とでは後者の方に嬉しさを覚えたということです。
「寝る時もベッドに持って入るほど」だったといえば嬉しさの度合もお分りいただけるでしょうか。
機能がアップした<OM-4>はその外観の様も相俟って、それまでの愛機<OM-2N>を一気に古びた感じにさせるほどでした。
今振り返れば、カメラの操作に多少長けていても、「その必要条件」はまだ身に沁みていなかったようですね。
それでもそんな<OM-4>は、今なお私の良き伴侶であり続けてくれています。
もう28年になります。
ここに時折アップするカメラのイメージをご覧になる方からは「カメラを綺麗にお使いですね」といわれることがよくあります。
必ずしもそうではないことが今回のイメージからお分りいただけるのではないでしょうか。
そして、使う者がより相対するのはカメラの“背中”側だということも。
だんだん「やけっぱちじゃないか?」と言われてしまいかねない状況になっていますが(笑)、逆に私の心情としては落ち着いてきた気がします。
アレとコレとは別モノなんです。
その上で、期待するところもあるし、諦めている(そもそも期待しない)ところもあるのです。
いや、それにしても使いこまれたいいボディに、“新しい”レギュラーレンズが眩しいです(^^
ウチの初代はこうなる前に終わってしまいましたが、今あるボディで追いつきたいと、密かに(?)思う所アリです。
まだまだ行きますよ!
次は‥
アレとコレは別物とは私も思って常に口にしていることですが、結局は諦念なんですね。
心からいえるとすれば、アレとコレがキチンと両立しなければならないはずです。
メーカーがフィルムカメラを全て止めてしまった限り「コレに対してアレを想え!」といい続ける必要もあるのかと考える次第です。
<OM-4>系統はみんなかなり貫禄がついています。
ただ「こっちも1、2台確保しておいた方がいい」と行動に移しそうになっても、電気仕掛のことを想うと‥