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鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

Nikkorの場合‥

一葉のプレゼント、どうもありがとうございます。

「この歳となっては誕生日なんてありがたくない」と衒う人も少なくないのは「老い」という現実を象徴するからでしょう。
ただ、「老い」は日々進んでいるのであり、ある日突然に‥というものとは違います。
また、若さを喪っていくことが「老い」だとしても、喪うばかりでないのはいうまでもありません。
祝ってくれる人の数は歳とともに増えることの一つかも知れません。
もちろん単純に加算ばかりできないにしても、素直に喜び感謝すべきだという意味でも、何時までも嬉しい日としておきたいと思うのです。
尤も、見境なく自身の誕生日をアピールする私でもありますが。
Nikkorの場合‥_e0101258_18244196.jpg




Nikkorの場合‥_e0101258_13355453.jpg
F/ Ai Nikkor 28mm 1:2.0
開放 1/500 Kodak ProFoto XL100

私にとっての28mmが掛け替えない大切な存在であることはお分りいただけるかと想います。
標準レンズ以外のいわゆる「交換レンズ」として初めて入手した単焦点レンズでもあり、付合いはかれこれ30年になります。
なかなか一言では表現できませんが、敢えていえば、自らの眼と等倍の感覚を共有できるのが50mmあたりのレンズなら、28mmは自身の視角(自覚する視野)とほぼ合致しているといえるでしょうか。

実家から<Nikon F>を拝借する際、当然ながら組み合わせるレンズについて、24mmから135mmまでのレンズの中から選ばなければなりませんでした。
考えた挙げ句、敢えて50mmではない45mmのパンケーキ型を選ぶという、ちょっとした「遊び」をしてみた私も、その数ヶ月後に2本目を拝借する時には、なんの迷いもなく28mmを選んだものです。

最初はZuikoに較べて妙に長い鏡胴に違和感を抱きました。
もちろんその写り方に興味はあったものの、より大きな関心は、少し大振りな<Nikon F>にこのレンズがどんな具合に適うか、はたまたその些か勝手が違う有様に自身がどう対応できるか、でした。
そもそも、フォーカスリングの回転方向がOMとは逆であることは、私にとって小さな問題ではありません。
それでも、ヘビーデューティーな<Nikon F>だからこそ、撮影時にはより自身の軀をぶつけるような気持で臨めたようです。
このことがいい得ぬ快感に繋がったのはいうまでもありません。
主に28mmで撮り切った先だってのフィルムを見ても、より愉しんで<Nikon F>と遊んでいる様を振り返ることができました。
Nikkorの場合‥_e0101258_13353991.jpg
F/ Ai Nikkor 28mm 1:2.0
f4 1/250 Kodak ProFoto XL100

ただし、OM第一とする身としては、<Nikon F>を持参する時にでも大抵<OM-1>か<OM-2>も鞄の中に潜ませていました。
ふと「ZuikoとNikkorを較べてみよう」などという面倒な思い付きを実行できたのはこのお蔭でもあります。
幾つかの状況で比較してみましたが、就中、私の興味は逆光での状態にありました。

<Zuiko28mmF2>で最も泣かされるのは逆光での撮影です。
すぐに弧状の赤いハレーションが派手に出ます。
これは撮影時にもファインダーでよりハッキリと確認できるものです。
ただ、こんな具合でも得られる像自体の鮮明さはさほど低下しないため、諦めることなく積極的に逆光には向かいます。
そんな折には、フードの周囲に手を翳し、右手だけで本体をホールドして‥という不細工な方法で凌ぐわけですが‥。
恐らくNikkorもそんなものだと想っておりました。
況してや、レンズ筐体に対して見るからに浅く頼りない純正フードです。
ところが、どっこい、OMでは絶望的な光景が展開されるようなケースでも<Nikon F>のファインダーは大丈夫でした。
見え方だけでなく、撮影結果でもNikkorはなかなか音を上げなかったのです。
ご覧の通り、Nikkorでもハレーションは違ったカタチで出てはいます。
でも、どちらが目立つかは明らかです。
決め手はフードではなく、コーティングなのかもしれません。

とにかく、以上、実際の比較をご覧いただく前に、逆光ではNikkorに軍配が上がった‥という予告編でありました。
28mmレンズとの日々も積み重なっていくばかりですが、今後Zuiko銘の出番に影響を及ぼすようなことになるか否か、乞うご期待というところですね。
Nikkorの場合‥_e0101258_13352469.jpg
F/ Ai Nikkor 28mm 1:2.0
開放 1/8 Kodak ProFoto XL100

Commented by M2_pict at 2012-01-11 23:12
やはりNikkorはNikkorというところでしょうか。
マドンナの曲と併せ、穏やかではありませんね(^^
ドキドキしながら期待して待っております。
Commented by yy2828yy at 2012-01-12 21:49
M2さん、
いや、ZuikoもZuikoですよ。
物事はなかなか一筋縄では行かないことを思い知りました。
そしてちょっとした対策の問題でもっとポテンシャルを引き出せるかも‥そんあ期待が膨らんだのです。
とにかく、続編にご期待ください。
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by yy2828yy | 2012-01-11 13:56 | Film | Comments(2)