2011年 01月 15日
月に兎
それでも、この10年ほどの間、「何の煙突か?」すら知らずに眺めてきたわけでもあります。
神戸製鋼がある所であり、その関連のものだろうという想像はついていたので、それ以上追求する気もなかったというのが正直なところです。
なんともモノグサな性格というしかありませんが、私には煙突の正体そのものよりも、まさに天に向かって抵抗をするようなその不届きな有様が眺望できさえすればそれでよかったのです。
ところが先だって、何時もの写真屋さんでの一番のダベリ相手であるU氏との会話で、呆気なく知ることになりました。
果たしてその正体は、神戸製鋼の石炭火力発電所の煙突だということです。
また、発される電力は製鉄所のためだけでなく、神戸市民の日常にも供給されていること、一方で六甲道あたりの高層マンションでは、風向きによって煙による影響があること、などを聞かされました。
ガンガンクーラーを使う私もお世話になっているというわけですが、ベランダの手すりにすぐたまるホコリの成分には、南からの風が運んだ煤煙も含まれているというわけです。
こんな会話をして帰ってきてからちょっと調べてみたところ、日頃よく利用しているサイトにも記事があったりして、自身の迂闊さに恥じ入った次第です。
またそれ以上に、その気になればすぐにできてもしなかったことを、にわかにしてみようという気になるのですから、物事のきっかけというのはおかしくも重要なものだと痛感しました。
ただ…今回のイメージは昨朝撮ったものですが、カメラを向けている際に、自分の気持にも何らかの変化が生じていることに戸惑いを感じたのも事実であります。
F: 75mm 絞り優先AE: 開放 -0.3EV