2010年 11月 15日
隙間の時間
散歩に出るのが16時前になると、こう呟いてしまうこの頃です。
ただ、これよりも早い時間に夕方の散歩に出るというのも、なかなか難しいもの。
キッチリと家にいる日でも、午後からなんやかんやとしていると15時はすぐに訪れます。
「散歩に出るならそろそろや…」と想いつつ、やっていることのキリを探っている間に、結局は冒頭のことばを呟くことになるわけです。
尤も、こんなことを気に病むようになったのは、写真を撮るようになってから…否、撮ったモノの出来上がりをそこそこ予測できるようになってからでしょうね。
開放 1/500 Kodak Ektar100
開放 1/125 Kodak Ektar100
確かに、日が隠れがちになってしまうと、ほとんど曇天と同じです。
画面にメリハリが出ませんし、何よりも発色が悪くなり、好ましい状態とはいえません。
デジタル主流になっても、この思いはさして変わりませんでした。
でも、近頃は不満を呟いた後も、敢えて、この隙間のようなわずかな時間を甘受し、色々工夫をしてみることにしています。
仮令発色が悪く燻ったような感じの結果しか得られないとしても、自身の気分のようなモノが写っていればいい…つまり撮影の際にその時間の色温度に感情移入をしようと、少し無謀なことを試みているわけです。
まぁ、晩秋のせいなんでしょうが。
開放 1/250 Kodak Ektar100
日の落ちるのが早くなったので、3時頃にもなるとだいぶ傾いてますね。100が基本なんですが、つい200の出番となります。開放バカな私の場合どうしてもそんな選択になります。
夕刻の斜光の何となく暖かい感じが好きです。2枚目の微妙に見える夕日がさす光が控えめな感じで素敵です。
今日も「晴れた!」と思って飛び出したら、撮影の間はほとんど陽が出ずに終わってしまいました。
逆に言えばコロコロと変わる日差しの中で光を選ぶ緊張感はまた楽しいとも思ったり、、、。
1枚目のどことなく暗いどんよりとした中、優しさを感じる描写。待てど暮らせど(は、言い過ぎにしても)思う光が差さない中で、なんとなくアンニュイな心持ちでシャッターを切る。そんなイメージを持ちました。
まぁ、、、きっと私の場合、なんでしょう(^^;
そうですね、17時前になると感度100では「F2開放1/30」もおぼつかないくらいになります。
この時間の1段は大きいので、200も視野に入れないと…と思いながら、まだずっと100のままです。
2枚目、仰るとおりの状況ですが、よく考えれば異様ですよね。
アサガオが今の時期に、しかも夕方に咲いているなんて…ここらでは最早当たり前の光景になっていますが。
撮るモノのイメージがしっかりと固まっていて、まさに撮るために…と臨む場合は、当然光の状態も想定しているわけですが、こっちは行き当たりばったり。
見つければ、撮れれば…に流れるのが当たり前です。
ただ、それがあまりに続くと「鞄の重み」になる日ばかりになりがちです。
悪条件でもデジタル以上に活躍するということを示す意味でも、色々やっているわけです。