鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

例えば、ISOオート・・

様々なカメラの自動機構を当り前のように使うようになって久しいわけですが、未だに自動化の多くには「手動か自動か」の二者択一の考えが元にあるよう思えてなりません。自動とは「文字通り自動でやってくれるけど、お仕着せ」というものが殆どであるように見受けられるからです。
設定を単に自動でやってくれるだけでなく、使い手個々の作法を補助するという観点の自動化があまりにないのは、これだけデジタル技術が進歩したのに、解せないことではあります。



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E-3/ ZD11-22mm 1:2.8-3.5
F: 22mm 絞り優先AE: 開放 -0.7EV

例えば、デジタルならではの感度オートの設定。
私は本来「感度など自分で設定すべきもの」という考えを持っており、未だにその考えの方が強いといえますが、現在<E-3>では「ISOオートon」をデフォルトとして使っています。尤も、少し暗くなった時の保険の意味で上限を200にしているだけの状態ですが。
こんな使い方なら、そういった状況に面した際には、手動で変更すればいいようなものですが、ダイヤルによって変更がすぐにでき、また現設定値の視認性も高いアナログ環境に慣れている私は、ワンアクションで行なえず、ファインダー内や液晶パネルで一々確かめないとならないデジタルの作法では、変更後にデフォルトに戻すの忘れることがしばしばなのです。その予防策として試しに使用してみたところ、夕暮れ時などの明るさが微妙な時間での有効性を知り、手放せなくなったというのが実際のところです。
ここで上限を200にしたのは、画質等の劣化を意識せずに甘受できるのが200だったからです。400だと少ししんどいと感じました。250や320という設定もあるかもしれませんが、そこまで細かくは検証していませんし、100の整数倍系列にない感度なので、敢えて必要とはしませんでした。
もちろん、ごく稀ですが感度400を使う場合もありますし、640なんて感度で撮る場合もあります。ただ、この場合は画質低下を覚悟の上で選択するわけです。同時に、これを元に戻すのを忘れて痛い目に遭ったことも幾度となくあります。
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E-3/ ZD11-22mm 1:2.8-3.5
F: 22mm 絞り優先AE: 開放 -0.7EV

以上は飽くまで私の好みであり、<E-3>が感度100においての画質を最高として、それを基準に喧伝する限りは、その感度をできるだけ幅広く使いたいという私の意向を示しているに過ぎません。感度400以下など使わないという設定をしている人も少なくないでしょう。

そんな中、私がいいたいのは、「感度の上限」を設定するようになっている「ISOオート」は、むしろ「どの感度を基準とするか」という設定とすべきであり、感度がシフトする際のEV値の下限、上限のパラメーターが加われば、どれだけ使いやすくなるだろうか、ということです。
これができるようになれば、少し前に問題にした、<E-30>以降の機種におけるOLYMPUSの感度200戦略による不便さは少なくとも解消されます。現在、<E-3>よりも1〜2年も新しい<E-30>と<E-P1>では、「ISoオートon」の設定をデフォルトにできないでいるのですから。
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E-3/ ZD11-22mm 1:2.8-3.5
F: 22mm 絞り優先AE: 開放 -0.7EV

感度オートにおけるこれらのパラメーター設定の必要性は、決して使い勝手の向上という観点だけからではなく、こんな今だからこそEV値というモノを意識する点からも重要なことだと考えます。
いうまでもなく、EV値とは露光量のことですが、明るさに目がくらみ、暗闇で目を凝らすといった、人として撮影の前に必ずある反応(そしてこれが撮影につながっていく)を数値化したものだと私は理解しています。
センサーの高感度域での特性向上は、暗い場所でも良好な画質が保証されるという点において、何等否定するものではありません。
しかし、それに頼り、ただ単に暗くなると感度を上げさえすればいいという考えは、画質向上が高感度側にばかり向けられがちな昨今の愚かな風潮を助長しているように感じられてならないのです。
フィルムの時代から「画質と感度」は、絞りとシャッター速度の関係と同じく、両者の間でどう折合いを付けるか、という足し引きゼロの命題であり、その選択をするのが撮影の第一歩であります。今もそれは変ってはならないと思うのです。
徒に高感度に走り、標準感度がどんどん上れば、絞りとシャッター速度の組合せは数少なく限定されることになるだけです。
シャッター速度はまだ高速化の余地があるかもしれませんが、レンズの明るさはもう頭打でしょう。そして結局は、一般的な撮影の多くが日中になされるという現実は、そうそう変わりはしないのです。
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E-3/ ZD11-22mm 1:2.8-3.5
F: 22mm 絞り優先AE: 開放 -0.7EV
Commented by ayaG at 2009-08-09 19:50 x
私もISOオートonは便利な設定だと思っておりましたが、マニュアルでシャッター速度と絞りを決めて撮影した時に、どういう訳か思った明るさにならなかったのです。
ISO感度が適正露出へ動いてしまったのではないかと推測します。
その後、ISO感度はオートにしておりません。
その時の上限は400でした。

Commented by yy2828yy at 2009-08-10 08:32
ayaGさん、
お久しぶりです。ありがとうございます。
私はさすがにマニュアルにISOオートというのは設定しておりません。
マニュアルは全ての事からフリーになり撮るものだと思い込んでいたからです。
しかし、(なんだか意地悪テストみたいですが)そんなことをやってみたらどうなるんだろう?
にわかに疑問に思ったのは事実です。
仰るとおり、極度に露出オーバーの設定をすればカメラが勝手に感度を上げるわけですね。
by yy2828yy | 2009-08-09 13:37 | ヒト・モノ考 | Comments(2)