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鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

地図への憧れ

一昨日、とある画伯と、彼が今から15年ほど前に住んでいたという家を探しに、山陽電車沿線の明石市西部に出掛けました。
降り立った駅は、特急停車駅にも関わらず、駅前にはタクシー1台ともありません。何だかいやぁな感じがしましたが、さすがに自分が住んでいたところくらい覚えておられるだろうと、こっちもタカを括って炎天下の中、トボトボと歩を進め始めた次第です。



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E-3/ ZD25mm 1:2.8

ほどなく、(やはり)それは甘い考えだったということを噛み締めることとなりました。
「近くに何がありました?」
「ダイエーと病院と水田がありましたよ」
そんなことを仰っても、周りは田んぼだらけだし、ダイエーは既に閉鎖し、現在、跡地はイオンになっている有様。そもそもそれぞれがどちら側の方角に見えたかが分らない限り、手の打ちようがありません。
このような絶望的な場面で役に立ったのは、iPhoneというか、GPSでした。私のように「地図の読めない男」には、なんとも有り難いものだと感じ入った次第です。
地図への憧れ_e0101258_2164249.jpg
E-3/ ZD25mm 1:2.8

さて、地図といえば、半月ほど前から日本でもサービスが始まり、話題を呼んでいるGoogleのStreet View。私も大いに愉しんでいます。知った街はもとより、知らない街を、次に何が出てくるか連想しながら“歩く”のは、暑い時期だけの愉しみではありませんね。
子供のころ、Aという界隈とBという界隈が、今まで自分の知らないルートで繋がることに気付いた時、なんともいえぬ感動を覚え、よく「自分なりの詳細な地図を拵えたい」と夢見たものです。ただし、実際にそうしようとすると、技術のなさもさることながら、自分の視覚と体感というものを紙の上に示すことは不可能だと諦めるしかありませんでした。
その後、写真を撮るようになってよく想ったのは、街の様子を--商店街や市場の店舗を1軒ずつ--撮り、それらをつなぎ合わせてみたい、ということでした。こちらの方は真面目に地道にやれば、それなりに可能なことという気はしますが、そういう根気が続くタイプではなく、今日に至っています。
だから、このStreet Viewは、私にとっての一つの夢の再現だと感じるほどだったのです。そして、ふと思い付いたことを実行に移すことにしました。
それは拙blogで公開しているイメージが何処で得られたか、大まかな場所を地図でリンクすることです。私がアップするイメージなど、とても断章的で、何処で撮っても同じようなものでしかありません。ただ、断章的であっても、StreetViewで周囲を見渡せば、私がカメラを持って歩いている視点のようなものが得られないか、と思ったのです。
地図への憧れ_e0101258_2165428.jpg
E-3/ ZD11-22mm 1:2.8-3.5

このStreetViewについては、プライバシーの問題を云々する人が少なくないようですが、私はむしろ、このようなことがアメリカみたいに取り沙汰されるようになったわが国の風潮=世知辛さに気味悪さを感じます。確かに考えようによっては覗き趣味は否めず、余り上品だとはいえないかもしれません。しかし、譬え個人が特定できるようなカタチで写り込んでいたとしても、その実の殆どは「あんた、一昨日のニュースでテレビに映っとったで!」とさして変わらないように思うのです。
こんなものよりも、むしろJRや私鉄に持たされているICカードの方が私は不気味です。その気になれば、「誰々が今、どこそこにいる、どこそこを通った」ということを追跡することが容易なのではないでしょうか。私の場合、プライバシー云々よりも、管理の匂いがしてイヤなのだという気がします。StreetViewにたまたま(運悪く)写り込んでしまった人は、「“ある時間”に、その場所にいたこと」を示しているだけです。これは、昨今街角のあちこちに設置されているビデオカメラでも同じことでしょう。
地図への憧れ_e0101258_2171022.jpg
E-3/ ZD25mm 1:2.8

果して、実際に着手してみて、分ったこと。
・まず、現時点では、My MapにStreet Viewの併用はできないようです。
 面倒ですが、現状では切り換えるしかありません。
・使用されている画像の質やつなぎ合わせがもっと高度になり、もう少し低い視座になれば・・
 もっと問題が生じることではありますが。
・やっぱり、自身のアップするイメージではあまり意味がなさそうです。
 でも、自身の備忘録代りにはなりますね。
・マッピングはまだ全体の1/3程度・・これでも充分疲れ、継続にかなりの億劫さを感じております。
 地図に関わるには、地道さが必要なんだと痛感すること頻り。

しかし翻って、Nikonの<COOLPIXP6000>なんてのを見ていると、カメラ本体にGPS搭載が当たり前になる時代はすぐそこにあるのかもしれません。私が今、マニュアルで、垢抜けない手作業でやっていることを、カメラが勝手に記録してくれるのですから、便利には違いありませんが、これはこれで面白くないですね。カメラに全てが管理されているようですから。

とまれ、「ちょっと見てやろう」と仰る方は、左側上方の「主に出没する場所」というのをクリックしてみて下さいな。
地図への憧れ_e0101258_2183398.jpg
E-3/ ZD11-22mm 1:2.8-3.5
Commented by pretty-bacchus at 2008-08-21 21:56
まったく同じような願望がありました、、、ずっと前から。
ソニーででたGPSのガジェットはウィンドーズだけであきらめました。
iフォーンでGPs機能をつけて撮っておいて、一眼で撮った写真の記録の補足にとも思いましたがダメでした。
カメラのGPSの器具をつけるのは重くなるし、、、、。
旅の記録を点と線と写真で残したかったのですが、ようやくそれが出来る時代になりましたね、、、
もっとも、そうなった頃には、世界中を再度歩きまわる元気がこちらになくらりつつありますが、、、、
主に出没する場所、、、すごい範囲をカバーしてるのですね〜〜〜
また後でゆっくりと、にやにやと拝見いたします〜〜〜〜。

Commented by yy2828yy at 2008-08-23 22:38
pretty-bacchusさん、
これをやり始めて知ったのですが、地図というかマッピングマニアの方って、結構多いんですね。
自分の足跡を意識できるということが愉しいんでしょう。
これからどれだけ歩くか、まだそれを想う歳ではありませんが、
着々と打ち止めの時は近付いているわけで・・
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by yy2828yy | 2008-08-21 21:35 | ヒト・モノ考 | Comments(2)