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鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

ホントはスゴイ事実

とうとう11月が来ました。
去年の今頃は11日をひたすら指折り数えて待っていましたね・・などと、放っておいても必ず年に一度は訪れる“ただの日”のことを、一々取り上げる人というのは、実は意外に小数派なんだということが、やっと最近自覚出来るようになりました。こういうことが男より得意らしい女の人にまで「男の人のくせに○○の日だとか、××の日だとかよく覚えてるのね」といわれる始末。これを褒め言葉だと思って喜ぶほど若くはないのがまだ救いでしょうが、そもそも「覚えている」という根本には多くの女性や女衒のような意図や努力がないもので・・
それはともかくも、11/11という日は、E-500の発売日、いわば誕生日です。(E-500はE-Systemの中では唯一“彼女”と呼べる風情を持っていると思いますが)即ち、自身としては、2年の逡巡(E-1登場)の末に、辿り着いた初めてのデジタル一眼がやって来た日ですから、これからも耄碌するまでは忘れないといい切れそうです。



さて、大抵の人は、いわばメーカーお仕着せの仕様で出荷された一眼レフカメラをカスタマイズして使うでしょう。ソフト的にはデジタルになって飛躍的に増えた各設定を弄らない人は少ないでしょうし、ハード的にも視度を調節したり、ストラップを考えたり・・中には、自分に合わない部分を改造する器用な人も私は知っています。もちろん私もあちこちを弄ります。ただ基本的に、本体のカメラを改変する改造はしません。譬え自分では使い難く思っても、きっと創った人の考えがあるんだろうと道具に身体を合わせるようにしている・・などというとカッコよく聞えますが、実は、綺麗に加工できる技がないからでもあります。基い、不細工でも使いやすければいいや、という現実主義者ではなく見た目の方を気にする性質です故。その代わり、取り外し可能なモノには結構経費や手間を惜しまない方ではないかと思っています。尤も、あらゆる面で多くの無駄もしてきたんですけどね。

そんなカメラのオプションの中で、重要度筆頭に来そうなのが、私の場合はアイカップです。E-500を入手した時には最初から付いていて、とても贅沢なことだと少し感動しましたが、この頃の一眼レフには最初から付いているのがほぼ当り前の様ですね。昔、OM時代には別売のものをボディの数だけ揃える必要がありましたもんで(OM時代のアイカップについて話し出すととてつもなく長くなるので、今回は他所に置いておきますが)・・。
ところが、2、3日使ってみて、どうもしっくり来ない感じが拭い切れません。根本的な慣れの問題、そして、まぁ、レンズ(ZD11-22mm)とのバランスが悪いこともあったのでしょうが。助かったことに、E-500用にはOLYMPUSからもう一種類のアイカップが発売されていたので、標準の<EP-5>から<EP-6>へと思い切って交換することにしました。交換の結果は上々でした。ただ、「最初から付いている」ことへの当初の感動は「付けないと見られないほどカッコ悪い構造になっている」という落胆に似た理解へと変りましたが。
この頃、多くのE-500ユーザーは小さなファインダーの問題を解決すべく、発売予定のマグニファイアー<ME-1>についての考察と期待をしておられたようですが、私はまずアイカップだったのです。

当り前のように三脚をお使いの方には嗤われ、叱られてしまうでしょうが、大の三脚嫌いです。室内で出来る接写や複写の時に押入から引っ張り出して来るくらいで、アレを屋外まで持ち出さなければならないのなら、まず手ブレを選ぶか、撮ること自体を諦めるでしょう。
その上、フラッシュは使わないし、もともと高感度フィルムが嫌いだった名残で、400以上の感度は使わない(頭の中にもない)ため、自ずと手持でスローシヤッターを切らざるを得ないケースは人より多くなります。精度は、35mm版の50mmでシヤッター速度が1/4(Alcohol:off-mode)の場合で、.500の打率というところでしょうか(OLYMPUSユーザーの方には、花などの撮影をされる方が多いと思いますが、私の例は、被写体揺れやシビアなピント合わせにも留意しないとならない接写とはかなり違う点をご理解ください)。
カメラ背面を鼻と唇に押しつけ(みっともないハナシですが鼻の高さまで唇を突き出すようにします)、ファインダー接眼部にも思いっ切り眼の周囲を押しつけるようにするのが自分なりの手ブレ対策です。その際、なるべく接眼部は飛び出してくれている方が安定がいい様なのです。決して高くない鼻ですが、私にはその点でE-500+<EP-6>はオリジナルの<EP-5>よりも数段上のフィット感を提供してくれています。チャチな構造ですが、不用意に外れにくいという点でもなかなか優秀といえるでしょう。同じモノが装着可能なE-330も即刻置き換え済です。

ものぐさな私でも、手ブレに関してはこの程度の工夫はしているのですが、それだけに流行から標準になりそうな手ブレ補正機構の恩恵は理解出来ます。AF以上のイノベーションだという気がしている程です。なまじ苦労を知っているだけに、「今のヤツらより上手く活用できるに違いない」という自負のようなものすらあります。ただ、この機構が何を置いても真っ先に4/3システムに搭載されるべきことであるとは思わないだけで・・

上では敢えて35mm版におけるブレの喩えを挙げたのですが、4/3でも手ブレの発生の傾向はほぼ同じです。ただし、ブレは画角ではなく焦点距離に関わることなので、結果的には手ブレ写真は大幅に減っています(大きく、2.8-3.5なんて哀しいF値のレンズがメインでも)。
つまり、ZD50mmは35mm版での50mmのブレしか生じさせないけど、出来る写真は100mm相当の画角になるということです(今さら何を・・ですが)。.500の確率を出すには、100mmでシヤッター速度1/30は必要だった私が、今は1/8、上手くすれば1/4のシヤッター速度でもいけるという訳です。これを11-22mmに当て嵌めれば、よほど暗い状況でなければ、ブレる方が不思議ともいえましょう。そして「ブレずに得られたクリアな画像」の成立にはもう一つ、よく手ブレと間違えがちなピンぼけが生じにくい、4/3の深度という特性が相乗効果となっていることを忘れるわけにはいきません。
これをもって「4/3システムはシヤッター2段相当の手ブレ補正と2段相当に高いAF精度を有しているともいえる」とは、詭弁の類に過ぎないにしても、譬え半ば常識のように語られていることも、実際に使ってみないことには意外に実感は出来ないもの・・否、かくいう私自身が、最近何故か増えたOMでの撮影の結果によって改めて気付かされているくらい(耄碌が近づいてブレが増えたというのはナシにてお願いします)・・なのです。

諄いようですが、結局、今夜もいいたくなりましたが・・4/3システムにおいては、手ブレ補正も、高感度特性も二の次、三の次にしてでも、私がただ小型の明るい単焦点レンズを望んで止まない訳が少しでもお分かりいただけたでしょうか。
願い続けて3年、そして、身をもっていい続けて間もなく1年が経ちます。受取り方によってはあちこちへ転びそうなコメントだけじゃなく、早く実体を見たいものです。
せめてコイツの誕生日にはロードマップだけでも・・
ホントはスゴイ事実_e0101258_2235768.jpg

E-500/ ZD11-22mm 1:2.8-3.5

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by yy2828yy | 2006-11-01 22:51 | OLYMPUS | Comments(0)