鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

夜景:フィルムを月に一本使うの会「今月のイチマイ=08'17」

最初にお断りをさせていただきますが、今回提出するものは正確には「お題」通りではありません。
それでも敢えてご覧いただこうと考えました。
一つの変り種としてお楽しみいただければと思います。

もともと今回の「お題」は個人的にも触手が伸びやすいとは感じました。
ところが、何をするにも億劫な季節だという別の困難が立ちはだかり...
着手そのものは相応に早かったとは思います。
で、まずやったのは、宵の帳が降り始めた頃合に、年に数度引っ張り出すかどうかという<Zuiko250mm F2>と専用のテレコンバーターを防湿庫から取り出し、ベランダに出て西の方を狙うことでした。
<OM-1>のファインダー上に結像した光景が何時もより数段上級であることに今更ながら驚きつつ、結局、数カットを撮影したのであります。
かくして私は、取り敢えずの提出用を得て一安心したのか、そのまま「長い夏休み」に入ってしまったのでした。
その後については、レンジファインダー機やフォールディングカメラで得たイメージにより、割合勤勉な更新をご覧いただいているかと思いますが、この間のインターバルで「お題」への自身の気持も変わってしまっていることに気付いた次第です。
というよりも、<Ensign Autorange 16-20>であるシーンを撮った際、ちょっとしたことを思い付いたといった方が適当でしょう。
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お盆開けの幾分の涼しさを感じる早朝5時前のことでした。
神戸市中央区海岸通のいわゆるブティック街を自転車でフラフラ。
既に街は明るくなっていたものの、凡そ20分後に控えた日の出待ちの頃合、ブランドスニーカーがディスプレイされているとある店舗のショーウィンドーに惹かれました。
いわゆるビルの狭間で、どんどん明るくなり行く周囲からは取り残されたような薄暗さの中に、弱目のディスプレイ灯を受けて浮き立つスニーカーが厳かにすら感じられたのです。
当然ながらウィンドーガラスにはマトモに映り込みが生じていますが、対面の古ビルの壁面と街路樹なので、逆に利用できそうだと考えました。
ただ、この時点ではまだごく普通のスナップを撮るという意識しかありません。
いざフレーミングを考えようとした時、スニーカーをほんのりと照らすディスプレイ内の光源に気付いたのです。
ふと「擬似夜景」という言葉が頭を過ぎります。
装填中の<Ektar100>ならこの日蔭は蒼っぽくなるだろうと予想できました。
いわゆるリフレクションものならではの、ガラス越しの実像とガラスへの反映像、既に消灯している街路灯とディスプレイ灯との混然にある種の超現実を感じつつ、映り込みを確かめながら相応に構図を整えて撮ったのですが...ああ、間抜けな己の姿を見落としてしまいました!
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Ensign Autorange 16-20/ Ross Xpres 75mm 1:3.5
f5.6 1/25 Kodak Ektar100
Commented by くうきノいろ at 2017-08-30 04:40 x
こんばんは
Ektar100の特性と
このシチュエーションを捉える発想が素敵です。
Commented by yy2828yy at 2017-08-30 21:39
くうきノいろ さん、
ちょっとした独りよがりかと感じつつでしたが、ありがとうございます。
このフィルムは大好きながらも赤の扱いが難しいと思います。
スニーカーの赤もかなり派手目に出ているようですが、ま、ここは蒼の方を優先ですね。
by yy2828yy | 2017-08-29 22:27 | Film | Comments(2)