2017年 06月 04日
Not "Da Vinci", But "Leonardo"...
先週、5時過ぎに家を出て久しぶりに海岸通辺りまで自転車を走らせた時のことです。
遠くからの「あの視線」を感じたのでした。
視線の主はかの「モナ・リザ」。
あまりにも有名なこの絵画はその他の絵画作品やデザイン、はたまたパロディとして引用される最たる例の一つであります。
私が出会したのは、某有名鞄ブランド店が大々的にデザインに使用した商品のディスプレイでしたが、そこに示されていたのは「モナ・リザ」ではなく「ダ・ヴィンチ」の文字でした。
即ち、商品は作品名ではなく作者名を纏っているようですが、「それをいうなら、ダ・ヴィンチやのうてレオナルドやろ!」とついツッコミの言葉が出てしまう私でありました。
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いや、実は大学で美学を学んだ時の恩師の単なる受け売りで...
...先生は「今やごく当り前の略称のように使われているけれど、本来ダ・ヴィンチとは『ヴィンチ村の...』という意味に過ぎないから、きちんとレオナルド・ダ・ヴィンチというべきだし、どうしても略するのならレオナルドという方が適当でしょう」と仰ったのでした。
それまでにも「ダ・ヴィンチ」という呼び方には何故か好しからぬ響きを感じていた私にとって、先生の言葉はまさに天の声のようなもので、以来、その教えを頑なに守っているというわけであります。
尤も、今となっては「ダ・ヴィンチ」は慣用であって間違いとはできないと思うし、況してや人様のやり方に口を挟むつもりなどなく、ただ、自分は準わないというだけのことなんですが...。
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