鞄の中身

礼節

先月、ほんのお情け程度に雪が舞った日の朝のことです。
わがマンションの敷地にある山茶花にもわずかな雪の痕跡が認められました。
さほど「絵になる」わけでもないなりに、とにかく記念とすべく、標準マクロ付<OM-2N>を取り出して...
「カシッ」
レリーズボタンを押した途端、いきなり肩透かしを喰らったような感触にしばしフリーズしてしまった私。



本来ならここは「カシャン」と行くべきところなのです。
一つの快感が完結に至らぬまま...即ち、続くはずの余韻がないまま、ファインダーまで真っ暗になってしまった<OM-2N>。
シャッターは切れたものの、ミラーアップしてしまったようです。
当然ながら慌てたけれど、すぐに原因の想像はつきました。
バッテリーチェックをしてみると、案の定ランプは弱々しく点滅、電圧の低下が窺えます。
そしてここ二年ほどの間、わが5台の<OM-2N>のいずれにも電池交換をした覚えがないことに想いが及んだのでした。
なんともお恥ずかしい限りで、電池不要のカメラばかりを使っている副作用をしみじみ感じた次第です。
日頃<OM-2N>を使用する際でも明らかに1/30以下のシャッター速度になる時以外、メインスイッチもOFFのままという状態がこのところ「当り前」になりつつあるようで...
やはり電子シャッターのカメラに対するかつてのような初心は肝心というか、付き合って行く上での最低限の礼節として弁えなければならないと反省したのであります。

で、その時の撮影について、わざわざその場でバッテリーを交換してまでやり直す気にならず、そのまま諦めてしまったのですが、ネガにはちゃんと結像されておりました。
やることはきちんとやってくれていたわが愛機に対して、自身の不義理をただただ恥じ入るばかりです。
e0101258_21461599.jpg
OM-2N/ ZuikoMacro50mm 1:2.0
開放 Auto FUJICOLOR100 記録用
by yy2828yy | 2017-02-07 21:58 | Film | Comments(6)
Commented by harada at 2017-02-07 23:26 x
こんばんは。
 ミラーが戻らなかっただけで、シャッターは開いて閉じていたというわけですね。良かったですね。
 しかし、その瞬間というのは頭より胸の中が空洞になるような、呼吸さえ数分してなかったような感じでしょう。私も過去、何度か記していますがスキー場でのOM-2の仮死状態のおり、そんな感じでした。もっとも、使用電池はおそらく、LR44だったと思いますが、、しかしそれ以来、OM-1に信頼を置くようになったのです。
 今回の不運は経年により起電力が不足という事ですが、SR44電池でもやっぱり取り外しておくほうが良いかと思います。
Commented by M2_pict at 2017-02-08 07:58
幾度となくOM-4で体験した半端な断末魔。
その度にOM-1への信頼が厚くなるという現象。
自分の不備を棚に上げての事ですが、そういった事を思い出します。
今でもOM-4を持ち出す時はクセのようにLR44の予備をカバンに忍ばせてしまうようになってます。
が、得てしてこうした時にだけは...なのかも知れません。

そう言えばハッセルなどは「わざわざミラーを下ろしてやる
必要があるそうですね(聞きかじり)。
古いフィルムカメラとは言え、OMはやはり色々気が利いているという事なのでしょう。
Commented by karts2 at 2017-02-08 23:51
こんばんは
ドキットする一瞬ですね。でもちゃんと撮れていて良かったですね。フィルムカメラではないですが最近、E-P3を持ち出していてバッテリー切れで全く撮れなくなりました。単なるオブジェでと化してしまいました。そういう意味ではOM-1の信頼感は絶大ですね。
Commented by yy2828yy at 2017-02-09 22:04
haradaさん、
なぜかOMはまず壊れないというおかしな安心感があるので、不具合があってもさほどビビらないのですが、いや、やらかしてしまいました。
多少の低温でもこれまで何の問題もありませんでしたが、やはりバッテリーはビンビンじゃないといけませんね。
まぁ、<OM-2N>のお蔭もあって、私は基本的にSR44しか使いません。
そもそも代用品として生まれたLR44には、なんとも発泡酒のようで、紛い物という気持すら抱いている始末で...
とにかく、二年も放置というのは、増え過ぎたカメラとの付き合い方を考えなければなりませんね。
Commented by yy2828yy at 2017-02-09 22:11
M2さん、
OM-4で弱ったバッテリーでもOM-2Nに入れればしばらく余裕で使えます。
カメラがOMしかない時は、こまめにこんなこともしたものですが...
近頃はOM-4の出番自体がさほどないため、いざ使おうという際にはまず無駄にへたらせたSR44を交換するところから始まる始末。
こんなことならLR44でもいいと一時は思いましたが、やっぱりLR44は信用できないんですね。
ともかく、まずはOFFでも一定以上の明るさがあれば自動露出が働く、というOMシリーズ共通の仕様にモノグサに頼るのを考え直さなければなりませんね。
Commented by yy2828yy at 2017-02-09 22:15
karts2さん、
ドキッというよりも、大いに恥じ入りました。
誰も見ていなかったけれど、こんなカッコ悪いことはない、と。
私がカメラを使い始めた頃、年配のセンセイたちが「電子シャッターカメラはバッテリーが切れたらどうしようもないので...」なんておっしゃっているのをおかしく思ったものです。
「プロなら小さなボタン型電池二つくらい予備で携行するのが当たり前やろ!」と。
自分が歳をとったからではなく、非電子シャッターのカメラを多く使うようになったからこそ、当時のセンセイたちの弁が理解できるというものです。