2015年 04月 28日
ナダのヒナゲシ
ヒナゲシの花は赤というよりもオレンジ色に近いし、花や茎はより黄緑に近いともいえるでしょう。
もちろん、個体差も相応にあります。
よって、補色というよりも反対色といった方が適当かも知れませんね。
とまれ、私はこの2色の相対と調和を想いながらファインダーを覗いております。
f4 1/1000 FUJICOLOR100 記録用
開放 1/1000 FUJICOLOR100 記録用
さて、私がヒナゲシからまず想うのはクロード・モネの『アルジャントゥイユのヒナゲシ』という絵画です。
フランス郊外のとある丘から坂道を下ってくる母と子をシーンを描いたものですが、その道すがらにヒナゲシが咲き誇っているのが実にヴィヴィッドな一作。
子供の頃に本で見て以来、何故か頭にこびりついてしまったようです。
オトナになり多少美術に関わるようになってから、オルセー美術館で実物に対面した時には、つくづくフォトジェニックだと感心しました。
子供の頃から約半世紀を経て、その間モネから印象派、そして新印象派に繋がる当時の絵画の潮流とその理論、そして写真との関連などを知るに至り、自身が今こうやってヒナゲシにカメラを向けているのも一つの必定だったと感じずにはいられないのであります。
開放 1/1000 FUJICOLOR100 記録用