2015年 01月 20日
秘めやかな時間
ポケットは相応に膨らみ、自ずとコートそのものも重みでダラッとなってしまうのです。
よって、常日頃の運搬は当り前に鞄の中となるのですが、撮りながら歩く際には、折り畳んだ状態の<Retina II>を掌で包み、そのままコートのポケットに手を突っ込む...という風にはできます。
この際の隠微な一体感−−ポケットの中では、冷たい金属ながらも本革に包まれたボディが自身の掌と同じ暖かみを纏っていく−−がとても愉快で愛しいのです。
開放 1/10 Kodak GOLD100
気が付けば、かなり日が長くなってきたようです。
明けの早さよりも暮れの遅さにより際立ったものを感じます。
同時に昼間の陽射しには早くも春の面影が...。
このことは即ち、<Retina II>と私の秘めやかな時間がこの先そう長くはないことを告げてもいるのです。
開放 1/50 Kodak GOLD100
どちらのアイレットもちょっと細めなので、10mmのテープでは無理がありますので7mmくらいの細幅のものを探していたのですが、このケースを使う事で当面は持っているもので代用できそうです。
ちょっと似合わないのは残念なんですけど。
ちょっと思いので、コートのポッケに放り込むのはためらわれるのですが、お書きになっているように手にしたままであれば、その手の中に体温が伝わっていく感覚は、とても愉快、そう愉快だったりしますね。
ストラップの問題を解決するには、まず仰るとおりケースがあります。
ただ、コレを付けると今回の秘め事の愉快さも薄れてしまいますから...
で、もう一つの解決策が三脚用ネジを利用して底部に取り付けるストラップ。
ところがこっちはこっちで、カメラが立てられなくなります。
特にこのカメラは底部両側に“脚“が付いていて、使えなくなるのは哀しいのですね。
ところが...いや、これは解決策ではないのですけど、またおいおいお話させていただきますね(勿体付けて済みません...)。