2015年 01月 18日
Retina II:<Kodak GOLD100>予告装填 その8~最後の一葉まで
スカッとした天候ではなく、雪になり損ねの小雨が時折落ちる薄暗い日でしたが、何気なくサラッといきたくて、相棒はほぼ1年ぶりの<Retina II>としました。
使わない時はコートのポケットに入ってしまうし、F2のレンズは明るさも充分、多少暗い状況でもさほど心配しなくても済みます。
使用時に守るべき“決まり事”が幾つかあるものの、それを逆に優雅な所作としてしまえれば、目論み通りにコトは運ぶ筈でした。
f2.8 1/100 Kodak GOLD100
ほぼ2年前の初登場以来、最愛のカメラの一つとなっているのに、約1年間のブランクにはワケがあります。
ファインダーのガラス(前面小窓の方)にヒビが入ってしまい、交換に適したガラスがなかなか見つからなかったのです。
で、「如何にガラス問題を解決したか」の話はもう少し先に延ばさせていただくとして(そのため、今回はカメラのプロフィールを不掲載)、何とかすべく重い腰を上げるに至ったキッカケは、おかしなことにこのカメラでした。
即ち、同じノブ式のフィルム巻上が、長らく手にしていない<Retina II>を想い起こさせたのです。
加えて、コートを着て歩けるいい季節になったこともこのカメラへの思慕を募らせました。
そして、トドメはコチラ...まさに背中を押されたわけであります。
f4 1/50 Kodak GOLD100
f4 1/100 Kodak GOLD100
開放 1/250 Kodak GOLD100
ところで、恒例の「予告装填」とはしたけれど、もうフィルム1本は撮り終えてしまったのはご覧のとおりです。
それだけ、このカメラはもうすっかり私の手に馴染んでいる...否、いいカメラとはしばらく触らなくても、勝手に手に収まってくれるものなのでしょう。
ストラップなしで痩せ我慢しなければならぬことさえを除けば、ずば抜けて相性のいいパートナーだから、フィルムはどんどん進んでしまった...との些か苦しいイイワケをどうかご了承ください。
f4 1/50 Kodak GOLD100
結果的にではあったかもしれませんが、背中を押し(返し)た事になったようで、なによりです。
お持ちのII型、なによりレンズに興味が惹かれてしまいます。
なにせEktar、私としては思い入れこそ少ないものの、純正とも言える組み合わせで、且つのちの型には搭載されていないレンズでもあります。
<Retina II>のトップカバー取り外しはとても簡単で、患部たるヒビ割れたガラスの摘出も容易でした。
ただ、問題はガラスの入手だったのですが....ま、よくある木乃伊取りの話をおいおいさせていただくことになるでしょう。
どうもEktar付はなかなかレアなようですね。
肝心の写りも気に入っているのですが、50mmに僅か3mm足りない微妙な焦点距離が、私には微妙に良く作用している気がします。