鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

ZUIKO ZOOM 35-70mm 1:3.5~4.5

暗い暗い標準ズーム...一本で通したわけではありませんが、それでも僅か数カットを除く九分九厘をこれで通したのですから、私だってやればできるのであります。
なぁんて、威張ってみられるのも「暗い暗い」けれど、とにかく「暗い重い(デカい)」ではなかったからでしょう。
当時は歯牙にもかけなかったレンズ...また、後に懐かしい気持からアレやコレやのズームを保有することになってからも、これだけは「安モン」とバカにしていたのに、いや、何事も食わず嫌いはいけないということですね。
斯様に途中で放り出さずに使えば、その間に評価も変わり得るのですから。
事実、所詮ズームではあるけれど、まだ見所はあるし、自ずと今後も使い途はありそうだというのが今の正直な気持です。
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OM40/ ZuikoZoom35-70mm 1:3.5~4.5
35mm/ Program Auto +1EV ILFORD XR2 super400

何時になく私が鷹揚でいられるのは、ズームなんてものに一切の期待をしていないからであり、むしろ不便さを克服することに愉しみを見出そうとしているからといえるでしょう。
よって今回に限っては、敢えて当り前の欠点は述べず、意外にもマシに感じられた点を述べるとすれば、それは欠点が五分の一しかないこととなりましょうか。
早速に欠点だなんていっていますが、この事実こそが大変なことなのです。
即ちズームに付き物の欠点「暗い」「大きく重い」「ダサい」「描写が落ちる」「近寄れない」のうち、このレンズには最初の1点以外当らないのですから。
先ず「大きく」も「重く」もありません。
フィルター径は49mm、全長も60mm少々で、ありがちなズーミングによる全長変化も5mm程度に止まっています。
これでいて重量は200gもありませんから、標準レンズを付けているのと変わらないといっていいでしょう。
筐体などにプラスティックを多用しているとはいえ、この小型軽量ぶりは確実に今日のレンズ造りに繋がっていることが窺えます。
次に「ダサくはない」のです。
とにかくご覧下さい。
前玉回転式で繰り出せば7mmほど伸びて、ズーミングによる伸長も合わせれば、デフォルトの状態から幾分変わりはするものの、近頃の「沈胴」による詐欺的なものではありません。
ま、プラスティッキーな光沢はさておき、OMというカメラには相応なレンズとしていいと思うのです。
そして「描写が落ちる」ことはありません。
幾つかの例をご覧の上、ご判断いただければと思いますが、少なくとも私は何も気にならず、むしろ心地よいシャープさ、そして歪曲収差のなさに感心したくらいです。
また、逆光にも相応に対応してくれたと。
因みに、フードは標準50mmF1.4, 1.8及び35mmF2.8用のモノが収まり良く、また適合したようです。
最後に「近寄れない」というほどでもないのです。
いわゆるマクロモードへの切り替えなどなしに、しかも全焦点域で60cm程度まで近付ける...私としてはこの点を最も評価したいところで、実際、撮影時に寄り過ぎて思わず舌打ちをしてしまうこともありませんでした。
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OM40/ ZuikoZoom35-70mm 1:3.5~4.5
35mm/ Program Auto +1EV ILFORD XR2 super400

尤も、だからといって私がこのズームをどんどん使うということなどないと思います。
ほぼ同じ大きさだといっても、標準レンズと並べられたら私は迷わず後者を選びます。
ところが「標準レンズ」としてではなく「暗めの35mmレンズにもっと暗い50mmや70mmが付いているレンズ」と捉えれば、大きく感じ方は変わります。
ずっと見向きもしなかった「安モン」は、OM-SYSTEM標準ズームの中で2番目に明るい35mm域を持っているという事実が私を愕然とさせ、同時に愉快にさせてくれたのでした。
ただこのズーム、なんだか外注という感じもするんですが...。
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OM40/ ZuikoZoom35-70mm 1:3.5~4.5
35mm/ Program Auto +1.3EV ILFORD XR2 super400
Commented by harada at 2014-10-02 23:23 x
パンチの効いたコントラストと、豊かな階調も含んでいて見習うべきところでございます。
 
 ズームレンズの在り方ですが、歩を使わずに細かなフレーミングができるという事だと思います。望遠から広角への変化は型の歪みも出ますが、フレーミングの微調整という使い方がズームレンズの役割でしょうか。もちろん一眼に付けてこそであって、けっして高機能バカちょんに成り下がるわけではないのですが、「どんどん使う事はない」という事は、やはりズームを付ける事によって一眼レフの威厳が失墜するような感じがするのではないでしょうか。レンズ交換の高貴な手間を軽んずるようなズームレンズはレギュラーにはならないが、控えとしてはあった方が良いぐらいのものかもしれませんね。  ところで、S ZUIKOには同レンズで 3.5-4.8というのもあるんですね。
 シグマー製の「S」?
Commented by yy2828yy at 2014-10-03 23:52
haradaさん、
うーん、ズームがイヤなのはヒトの眼と同じだからです。
単焦点を使うことは即ち、自らの視界というか視角を1本のレンズとシンクロさせること。
私にとっての撮影の意味であり醍醐味となります。
カメラを構える前にフレーム位置が決まっていなければならないのです。
動けない場所でない限り、そんな私にとってそもそもズーミングは不要だということです。
だからズームを使う時も最初に焦点距離を決めておしまい。
そもそも操作箇所が増えるというだけで面倒で億劫なんですね。

仰るレンズは<OM2000>用で、フィルター径が52mm。
これらからCOSINA製であることが窺えます。
ただ、ここでいうズームの前玉周りの銘板にも“S”の文字はありますよ。
この“S”は、Standard、即ち標準域ということではないでしょうか。
「Zuiko Auto S」「Zuiko Auto W」「ZuikoAuto T」と同様かと。
Commented by harada at 2014-10-04 00:53 x
S T Wの意味はわかりました。
 しかし、疑問は ZUIKOの前に付く あの S なのです。
 古くからある75-150 や 35-70 F3.6には TやSは無いはずです。
 後から出た、価格をおさえた35-70 F4.0から ZUIKO の前に S が付いたと記憶しているのですが。 
 私はシグマかと思っていたのですが、コシナーかもしれませんね。いずれにせよスペシャルなZUIKO 哉?。
Commented by yy2828yy at 2014-10-05 21:37
haradaさん、
仰る“S”、よく分ります。
この文字だけがなんだか空いたスペースに置いたような感じでありますね。

そもそもOLYMPUSの正当な呼称からすれば、望遠ズームであろうが、標準レンズであろうが、表示は「Zuiko Auto Zoom」となるはず。
いわゆる旧くからある3本はみなこの表記です。
ところが、35-70mmF4からこれが崩れ...因みに28-48mmというレンズにも“S”が付いております。
これはちょっと調べてみないといけませんね。
by yy2828yy | 2014-10-01 23:35 | Film | Comments(4)