2013年 11月 05日
不可解なるコマゴマ
そんな時、「(ネガの)濃さがきれいに揃ってますね」といわれることがあります。
ちょっとやそっとの写真好きでは、とても相手にならぬ数のネガを見てこられた方のことばです。
少なからず誇らしい気分になろうというもの。
逆に「あれ、このあたりのコマは...」と、ご主人の手が止まる時があるのですが、そんなコマにはほぼ決まって、こんなモノが写っております。
開放 1/4 Kodak GOLD100
開放 1/2 Kodak GOLD100
さて、こういったカットの多くは、酩酊に近い状態で最寄り駅に降り、フラフラと歩いて帰宅する最中に撮られたので、撮った当人たる私も忘れてしまっていることが少なくないのです。
よって、ご主人の指摘にちょっと慌てて見返しても「なんでこんなもん撮ったんやろう...」と首を捻るものすらあります。
そんなのに限って、縦位置で撮った後、横位置でも押えていたりするもので、自身の生真面目さ(!?)が微笑ましくも愛しくなるものです。
開放 1/8 Kodak GOLD100
私は、撮影データをほとんど憶えてません。開放か絞ったかぐらいは結果を見て分かりますが、シャッター速度なんかどうだったかさっぱりです。
見に覚えのないカットも現像までの時間差ならではという事で、やはりフィルムカメラの楽しみですね。
ところで、いいカメラが出ましたね。
ニコンDF,,
頭のペンタ部は、本物のペンタプリズム入りでしょうか。ミラーレスではない、光学一眼の様子。
シャッターダイヤルが付いていてマニュアルで使いやすそうです。 しかもフルサイズ。
このマニュアル感が大事です。やはりこれでなくちゃ。
コンタックスのNデジタル以降、このタイプはもう出ないと思っていたのですが、さすがNIKONです。 古いレンズも使えるようにしてそうです。 ユーザーのためのメーカーですね。
なんで、こんなのができないのかなー? オリは。
撮影データーは身に付くといいましょうか。
写真を見れば、たとえ撮ったことすら朧げなカットでもちゃんと蘇ります。
おかしなことをいうようですが、事実なのです。
例えば今回のカットでいうなら、こういう状況で使う絞りとかシャッター速度ってほぼ決まってますよね。
その中で、さすがに1/2はしんどいから何処ぞにもたれかかって撮った...なんていう係り結びがあるかないか、ということです。
Nikon Dfについては、少し前の噂の段階からウォッチしておりました。
さすがNikonだとは思いますし、拍手を惜しむ気もありません。
特に、異様になってしまっているサイズを再考したところを評価します。
ただ、実体がないデジタルが根本である以上、モノとその操作感に拘ることに隔靴掻痒感というか、虚しさを覚えてしまうのです。
また「持つことの嬉しさ」を謳ったところで、所詮は数年で陳腐化する心臓であり脳しかないのです。
デジタルに対して、最早こんな風にしか思えなくなっている私であります。
もちろん、これからもデジタルで撮ることはあります。
だけど、デジタル機器は、半ば何でもいいという気持なんですね。