2013年 03月 29日
集光アダプター
システムとは純血でありたいもの...という思いの反映であろうことは自分でも察しはつきます。
その点、OM-SYSTEMの<MOUNT ADAPTER (for) PEN F>やE-SYSTEMの<OM MOUNT ADAPTER>などの純正品はなんとか納得できるものです。
尤も、この二つをここで同様に列挙するのは適当ではないようにも思います。
前者は、新システムのレンズを旧システムのボディでも使用可にさせる筋の通ったサービスであり、後者はシステムの態勢が整わないまま新ボディに旧システムのレンズをくっつける、いわば間に合わせだからです。
とはいうものの、まともなレンズが殆ど出なかったE-SYSTEMでの<OM MOUNT ADAPTER>には、たびたびお世話になりました(実際には“間に合わせ”が本命を迎えぬままにE-SYSTEMは終ってしまったようですが)。
ただ、28mmや35mmという広角系レンズは取り付けたことがありません。
望遠レンズの焦点距離が倍になるのはいいにしても、本来の広角レンズが少し長めの標準レンズになってしまうようなこと(この場合、敢えて“成り下がる”といいたいくらいです)をバカバカしく感じたからです。
この点からいえば、<PEN-F>にOM用レンズを取り付けるアダプターは、元々のレンズ特性はより緩やかにしか変わりませんから、もう少し頻繁に利用しても良さそうなところなのに、これまで殆ど使わないままでした。
しかし、これにもちゃんとした理由はあります。
いくらOM用のレンズが小振りでも、<PEN-F>に取り付けるとなると、不釣合いの感が否めないからです。
このようにどうしてもスッキリしないところが出てくるのがアダプターたる所以なので、そもそも文句をいってはならないのは承知しますが、即ち私が好まない理由となっています。
ところが、先だってちょっとした手慰みに<PEN-F>にOM用<Zuiko100mmF2.8>を取り付け、ファインダーを覗いたら...
「あれ?なんかやたら明るいなぁ」
明るさF1.8の標準レンズをほぼ付けっきりにしていても、<PEN-F>のファインダーはお世辞にも明るいとはいえないものです。
それが1段以上暗いレンズを付けて「より明るい」と私は感じ、その後何度か付け替えてみても、この印象が変わることはありませんでした。
自身の錯覚だとは思い切れず、後日勝手にこじつけた理屈を添えて数人に尋ねてみたところ、強ち間違いではなさそうな手応えを得ました。
その理屈とは、「システムが必要とするものより、イメージサークルがずっと大きなレンズを取り付けると、ミラーボックス内にはより多くの光が入り込むことになり、結果ファインダーも明るくなる」というものですが、果たしてどんなところでしょうか。
f2.8 1/500 Kodak GOLD100
温かくなってくると、ここら辺りの機材を「もうそろそろいいかな?」とか思いながら弄り始めてしまいますね(^^
光学的な事は門外漢にはことのほか難しく、このファインダーの明るさに関しても???な事が多くて泣けてきます。
ウチのPENもOMを付けた方が明るく感じられなくもないのですが、5035マクロあたりだとやはり暗く、「望遠効果の一種かな?」と思ったりしていました。
PENと5020マクロの組合せは未だ試していなかったりします。
撮影時のバランスやPENの使い方から、5014や2428の方を選ぶ事が多いようです。
昨今流行の光学系搭載×0.7のコンバーターじゃあるまいし...いや、あれでもなんで明るくなるのかが理解できないのですが...普通のアダプターなのに...
しかも、同じことを4/3の時にも感じていてもいいはずです。
尤も、これについては、ひとえにPEN-Fのファインダーの明るさ(暗さ)があってのことかもしれません。
このレンズを付けてみたのもこの日が初めて。
鞄の中でOMの標準として付いていたのを試してみたのでした。
もちろん、ファインダーの明るさには驚かされました。
しかしよくよく考えれば、OM用35mmをPEN-Fに付ける方がより標準的な画角が得られるんですねぇ。