2013年 02月 01日
元祖・網膜
かくいう私が、ほんの少し前までそうだったのだから世話のない話です。
否、日頃から偉そうな顔をしてフィルムを使っている者として、まさに赤っ恥の極みと誹られても文句はいえないでしょう。
決して大袈裟に誇張しているのではなく、罪悪ですらあることをこのたび思い知ったのでした。
開放 1/250 Kodak GOLD100
“Retina”がディスプレイの名として一般に知られるようになったのはここ数年のこと。
しかし、遡ること三四半世紀以上も昔に、パトローネ入の35mm判フィルムを使用する初めてのカメラとしてEastman Kodak社がこの世に送り出したのが<Retina>だったといえば、如何に知らぬで済まされないようなことかをお分りいただけるはずです。
f5.6 1/250 Kodak GOLD100
今回、厚顔無恥な私の手許にやってきたのは、第二次大戦後の製造再開第一号機である<Retina II>ですが、これでも60年以上も前のカメラです。
Made in GermanyのボディにMade in USAの<Kodak Ektar47mmF2>付で...
...とまぁ、にわか仕込みの能書をひけらかすのはこれくらいにして、「時代を経た“網膜”に映ったモノは如何なる具合か」を初撮りの1本からご覧ください。
f4 1/100 Kodak GOLD100