2012年 02月 24日
昔話
過去が刻々と厚みを増している限り、確かに「昔話」の類も増える一方だといえるでしょう。
ただ、十年一昔とはいっても、その程度では、なかなか「昔話」ともならないものです。
「俺もそんな歳になったのか‥」と、相応の年齢を重ねたことを思わずにはいられませんでした。
f5.6 1/125 Kodak ProFoto XL100
f4 1/125 Kodak ProFoto XL100
若い人に「マニュアルと絞り優先AE」について説明している流れで我が愛機の話となり‥。
<OM-1>や<OM-2N>を語るのは、即ち、30〜40年も昔を語ることでもあるのに気付いたわけです。
近頃、積極的に「誕生年より昔のカメラ」を使ってみる私ですが、かつて私が写真を撮り始めた頃、年配の人がそれらについて語っていたことを想い、何時しか自分もそんな立場になったのを自覚せねばならぬような気になりました。
開放 1/8 Kodak ProFoto XL100
2枚目などは実家の生業を思い起こさせるもので、
使い込まれたハサミなどにも様々な思い出が蘇ります。
私の時代基準はOMですが、ここ数年はそこから遡ってばかり。
OM以後のEは既に打ち捨てられ、壮大な大風呂敷の跡が痛々しいまま。
後始末を考えつつ、先には進もうかという、如月の末です。
内容に合うイメージを集めてきたわけではないのですが、気持はそのまま撮るモノに反映するのでしょうか。
書いたことについて思いながら撮った1本のフィルムに写っていたものです。
私もOMは同い年というような感覚を持っています。
逆に、生年と同じカメラはかなり年上という気がします。
産まれてすぐにカメラを弄るわけではありませんからね。
ありがとうございます。
洋裁、拝見してますよ。
実は、上のエントリーには、あなたを意識した一枚がありまして‥
場所は神戸・三ノ宮の高架下にある布屋さん街です。
無造作に挿された裁ちばさみに、凶器と狂気を想い、眼を止めました。