2012年 01月 12日
DUEL 海辺編
前回のNikkorの方が逆光に強そうだとした「予告編」、その本編も含めた5つの状況で、同対象をほぼ同時、同アングルで撮った結果をご覧いただこうというものです。
最初は夕刻前の海辺での比較です。
決闘だなんて題名を付けましたが、単なる虚仮威し‥決してテストのようなことをするつもりはなく(できようはずもない)、そんな興味もありません。
よって、いわずもがなでしょうが、厳密な結果としてではなく、ある種の傾向を見て愉しんでいただきたいと願っております。
f5.6 1/250 Kodak ProFoto XL100
f5.6 1/250 Kodak ProFoto XL100
最初は夕刻前の海辺での比較です。
対象は異なりますが、縦位置のものと横位置のものをご覧いただきます。
ともにKodakのネガカラー<ProFoto100>を使用、同条件でスキャンしたモノを多少補正しました。
もちろん補正の内容、手順等は同じです。
ま、補正といってもデフォルトでのネガスキャンでは生じがちな色かぶりを取った程度のことですが。
驚いたのは色。
特に横位置(以下)の撮影ではこれほどの差が出るとは想いませんでした。
全体的にZuikoの方が明るめに見え、その最たる部位が海の色でしょうか。
発色はNikkorが明解で鮮やか、Zuikoは微妙かつ地味な傾向にあることが看て取れます。
この傾向は細部の描写にも関係するようで、クッキリと明解なNikkorに対し、Zuikoは繊細です。
全体の印象としては、Nikkorの方にヌケの良さを感じます。
ただ、細部の解像はZuikoが長じているようです。
海の水を青々とたたえるのはNikkor。
なのに、空の蒼さにはOLYMPUSブルーが感じられるのが、なんとも面白いところです。
f8 1/125 Kodak ProFoto XL100
f8 1/125 Kodak ProFoto XL100
さて、拙blogにお越しいただいているのは、やはりOLYMPUSのファンが多いようで、思わせぶりな予告に些かのザワザワした感を抱いておられる方もいらっしゃったようです。
果して、如何だったでしょうか。
今あるOLYMPUSとかいう会社のファンを止めた私ではありますが、かつてあったOLYMPUSの製品に対する愛情は誰にも負けないつもりです。
といって決して依怙贔屓をする気はありません。
揺るがぬ信頼を置いています故、その必要などないのですから。
そんなわけで、今後もどうぞ安心してご覧ください。
でも、ヌケの良いNikonにも魅力を感じます。
ブログには出していませんが、過日にいただいたSINGLEXもちょくちょく使っております。
なかなかフィルムが終わらないのですが(汗
あの重厚なボディにも、最近は愛着を持てるようになってきました。
ここでは最小限の画像補正しかしておりませんが、Zuikoの描写の方が後で弄りやすい画が得られるように感じました。
モヤッとしているようで、キチンと情報があるのです。
RICOH、あんなものでもお使いいただき、感謝しております。
Takumarなんかも付けられるからいろいろ遊べそうではありますが。
また、是非拝見したいものです。
折がありましたらよろしくお願いいたします。
ネガとは言え、フィルムの力でしょうか、そういう面に驚きました。
ありがちな解像度などの等倍チェック的比較では見落としがちな比較でもあったかと。
それにしても、意味深長な書き方をされるから、、、
いやいや、失礼いたしました(^^;
ありがとうございます。
やった自分も相応に愉しんで見ることができました。
明るめ、暗めは露出設定だけでなく、色合によって演出されることが分ります。
フィルムを違えてもやってみたいところですが‥
いや、ご心配いただいた代表に仕立て上げたつもりはないのですが‥(笑)
仰る通り、デジタルに置き換えているとはいえ、実体としてのフィルムというモノの持つ確かさはあります。
細かな解像よりも色合というのは人に大きく作用するはずです。
ただ、標準を知らないままにテレビ、コンピューターの差異が大きい中にどっぷり浸かっている現代人という問題もありますね。