2011年 09月 06日
夜の蝉
この夏中悩まされている高い湿気も、今日だけはなりをひそめていて、気温の割に心地よさをもたらしてくれたようです。
このまますんなり秋にまっしぐら…そう上手く行くなどとは考えてはいませんが、差し当たってはそんな猜疑心は横に置いて一息つこう…この私が思ったくらいですから。
それでも一気に高くなった空の下を歩いていると、セミの声がメッキリ減ったことに気付きます。
尤も、先ほどは街灯の元で宵っ張りのアブラゼミが鳴いていましたが…。
オカメコオロギとの合奏というのがなんともオツで…それらを耳にしながら、一夏、一秋を思います。
たとえ彼らにとって好ましい気温の日々が長く続いたところで、それによって彼らの寿命が極端に延びるわけでもありません。
なんだかんだといいながらも、ノホホンとしていられる自身が恥ずかしく感じられます。
開放 1/8 Kodak ProFoto XL100
セミの大合唱がめっきり少なくなりましたね。
所々に一生をまっとうしたセミの亡骸を目にします。
なんだかんだ言いながら、季節は確実に動いているんですね。
背景の女性のボケ具合が絵画的で、手前の蝉の亡骸とショーケースというミスマッチのリアリティtの対比が面白いです。
さすがにクマゼミは遠慮深いというか、身の程を弁えているのでしょう。
彼らが夜に鳴くことはありません。
もし、彼らがそれをやってくれたら、節電効果はすごいものに…?
なんでこんなところで死んでしまったのか。
こんなところですから、長い間放置されることはないでしょうが…。
カメラを出すには憚られる場所でしたが、ソッと撮らずにはいられませんでした。
白でまとめるのにちょうどいい女性が通ったので一枚。