2011年 08月 16日
暑い、寄るな!
当然ながら、焦点距離が長めのレンズで少し離れたところから撮るのが断然楽です。
しかし、どんなに暑くても、また楽ができると知っていても、私には望遠レンズだけを付けたカメラを持ち歩くということはまずできません。
よって、付いているレンズは標準系か広角の28mmという相変わらずの有様です。
とりわけ、ちょっとしたアングルの違いで得られる画が大きく変わる広角は、最悪に暑苦しいレンズといえるでしょう。
開放 1/1000 Kodak Ektar100
開放 1/500 Kodak Ektar100
ところで、同じ長めの焦点距離を使用するにしても、マクロ撮影となれば状況はかなり違ってきます。
尤も、そんなに肺活量も堪え性もない私には、望遠系で「夏のマクロ」はちょっと圏外の話。
その点広角を使っていると、大きく撮りたい場合は単に近寄ればいいという気楽さがあります。
もちろん、これをマクロというには些か違和感があるし、決して暑苦しさがなくなるわけではないのですが…。
あと10cm近寄れれば…などとないものねだりをしつつ、<AiNikkor28mmF2.8>を想います。
いやしかし、セミは幾分縒れてきたのに、暑さの方は却って大変なここ数日です。
開放 1/1000 Kodak Ektar100
OM-1と28mm(ただし私はF2.8)の組み合わせは、頻度はともかく付き合いとしては一番長いものですが、感触としてはおっしゃるとおり「暑苦しい」印象(笑
どうしても何か対象を引き寄せるような撮り方をしてしまいがちで、実に暑苦しい画を量産した記憶があります。
ちょっと久々に、、、という気分になった気がします。
愛するレンズ28mm。
対象には一歩近寄る…が鉄則のレンズですから、暑苦しいのも当然ですが、それでナンボですね。
寄るけど歪まないようには細心の注意を払う…これで余計に暑くなるのですが。
ようこそおいでくださいました。
かつて28mmF2というレンズは各社ごく当り前に出していました。
カメラが、写真を撮るだけでなく、自身がともに成長するための道具でもあった頃のことです。
小型で明るい単焦点レンズを蔑ろにする今では考えられないことですね。
つまり、その当時の道具を使えば、ごく当り前の作画ということです。
とまれ、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。