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鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

気候の挨拶

人付合いの上で、「あいさつ」は最も重要なものの一つだということに異論はありません。
まさに「はじめの第一歩」というべきものであり、相手との関係如何に関わらず励行するのは吝かではないのですが、挨拶をしたあとに得てしてくっついてくる「ほんにええ天気ですなぁ」「えらい冷えますなぁ」という気象気候の確認というのが苦手です。
自分からいうのはおろか、聞かされるだけでもなんとも鬱陶しいのです。
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OM-2N/ Zuiko50mm 1:1.4
f4 Auto +1EV FUJICOLOR100

これらが「おはようございます」や「こんにちは」などとセットになっているのは、どんな状態でも「天の恵みと受け止める」という謙虚さの表れとも考えられます。
そんな謙虚さが備わっていない私は「カラッと晴れてるばかりが“ええ天気”かえ…脳天気はあんただけで結構や」などと想うのが常ですが、それでも「午後から崩れるっちゅう話ですよ」と返す程度はしなければなりません。
ところが気温に関しては、世間一般の耐寒性が明らかに劣って来ていると確信しているため、「せっかく暖かくなったのに、急に冷え込みましたな」なんていわれた日には、さすがに奥歯を噛み締めて耐えるしかありません。
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OM-2N/ Zuiko50mm 1:1.4
f4 Auto +2EV FUJICOLOR100

そんな私に対して、さらに追い打ちをかけるように投げつけられるのが、「あの河岸はもう7分くらいになりましたね」という、いわゆるサクラ情報です。
数日前にも書いたように、サクラに全く罪はありませんが、人がそれを「春の象徴」として掲げ、「みなして喜ぶべき事」とする向きに我慢がならないのです。
にも関わらず、あまりに無粋で無調法のように想われるのもイヤで、自ら「まだ三分程度ですが、昨日はまるで咲いていなかったので、もうアッという間ですよ」なんて調子を合せている自分に気付きます。

いや、確かに、この2、3日で驚くほどに開花しました。
冷静に考えれば、1本の樹になる無数のような蕾が次々に開くのですから当り前ともいえるのですが、一夜にして変わった光景には、さすがにハッとさせられます。
かくして少しは愛でようと、柄にもなく前向きになってみるものの、ワサワサッと咲いている花をしげしげ眺めていると、なんとも姦しく、厚かましい存在に感じられてくるのです。
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OM-2N/ Zuiko100mm 1:2.0
開放 Auto +2/3EV FUJICOLOR100

Commented by M2_pict at 2011-04-05 22:50
聞こえてくる分はさほどでもありませんが、言うのは(いい大人でしょうけど)苦手です。そうは見えない思えないとも言われますが、実際はそうです。でも、そういう人は、意外と多いような気もしています。

さくらは、何事も他力本願な日本人気質に合うのかもしれませんね。ワッと咲いてワッと散ると、また季節がひとつ進み、新しい年度が始まるのです。

立派な桜も好きですが、なんというか、ちょっと勝手に咲いて勝手に散っているような桜に目を奪われます。
Commented by yy2828yy at 2011-04-06 09:42
M2さん、
近頃、サクラの開花情報については、開き直って意地になったようにいっています。
そのせいか、例年よりカメラに収める機会も増えていたりして…

ご覧いただいているのは、真ん中を除いて、まだ世間様が寒いなんて仰っていた、先月末に撮ったものです。
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by yy2828yy | 2011-04-04 23:55 | Film | Comments(2)