2010年 03月 19日
柔らかに、囁くように・・
近頃OMを持ち歩いて、シャッターを切った瞬間によく感じることです。
もちろん、心地いい音であり、不快なわけではないのですが、この「あれ?」という感じは、OMより小さな音しか発しないカメラの存在を知り、それに慣れるほどに接して、それと比較することによって生じているわけです。
いうまでもなく、その存在とは<E-1>であり、<E-3>であります。否、これらE-Systemの旗艦機でない他の下位機種でも、はたまた他社のデジタル一眼レフのほとんどが、シャッターを切った際にはOMよりも小さな音しかしないものです。
F: 22mm 絞り優先AE: 開放 -0.7EV
同じ一眼レフという形態のカメラであっても、フィルムという実体を扱うモノとそうでないモノとの間には、当然、構造の違いがあります。
開閉する裏蓋などない背部が密封されたデジタルカメラの方が音を閉じ込める点ではずっと有利でしょう。
また、OMと4/3ではミラーの大きさが違います。レンズを外すとマウント幅一杯に押し込まれたような、文字通りミラーボックスの中の巨大なOMのミラーに対し、その半分以下の大きさしかなさそうな4/3では、動作のエネルギーも比較になりません。
ただ敢えてこれらをさておけば、<E-3>のシャッターを切った時の音は<OM-2N>のそれよりも低く、小さいと感じるのは事実です。
F: 22mm 絞り優先AE: 開放 -0.7EV
音の大小が即ちシャッターを切った際の心地よさに繋がるとは思いませんが、他のカメラに較べて、抜きん出て柔らかく小さなOMのシャッター音(ミラーアップ&ダウンの音)に誇りすら感じて使用してきました。
よって、この点では、E-SystemがOMより優れている数少ない事柄の一つだといえそうなのですが、だからといってそれほどの静粛感を感じるわけでもないのは、この前のAF作動音、この後にすぐ続くシャッターのチャージ音・・いわば、これらの興醒めな音がアドヴァンテージの多くを帳消しにしているんだと思います。
F: 22mm 絞り優先AE: 開放 -0.7EV