2010年 03月 08日
究極の1本
その幅はせいぜい28mmから100mm程度であり、それ以下の広角、それ以上の望遠はほとんど使うことがないでしょう。300mm以上の望遠世界の迫力には心を動かされるし、魚眼レンズによる感覚的な世界にも惹かれますが、実際に自分が使うとなると、それ相応の用意が必要になるという点で縁遠くならざるを得ません。
私にはごく普通に知覚できないほどのモノをフィルム上に定着しようという気がそれほどないのかも知れません。
一方で、もし、28-100mm F2.0なんてレンズがあっても、私は要りません。
私がズームを嫌うのは、撮影の際に、被写体に最適な画角やパースペクティブを選択することよりも、自らの眼を限られた画角やパースペクティブで限定することに重きを置いているからです。
こんな用途、目的に適するのがせいぜい3本というわけです。
f4 Auto FUJI RDPIII
じゃあ、1本しか持てないなら、どのレンズにする?
と聞かれたら、迷わず「標準レンズ」を選びます。ただ、昔なら50mmを選びましたが、現在は、先だってのエントリーでも取り上げたように40mmという選択肢もあり、どちらを選ぶかで悩むところです。またOMの場合、<ZuikoMacro50mm F2>なんて近寄れる「標準レンズ」もあるので、ここも悩みどころになりそうです。
ところが、2本選んでいいとなると、いわゆる「標準レンズ」は選ばなくなると思われます。1本は28mmにし、もう1本は85mmか100mmにするからですが、この2本のどちらが大事かと問われれば、断然28mmの重要性を主張します。85mmや100mmが「標準レンズ」となっても構いません。
自身で「3本あれば充分」とする3ゾーンの焦点距離には、かくなる関係性があり、いわばそれぞれがなくてはならないともいえそうですが、中でも、私が「これでなければ撮れない」と一番に感じるレンズは28mmだということを示してもいるわけです。
f4 Auto +2/3EV FUJI RDPIII
そんなOM用28mmを、現在3本持っています。
まず<Zuiko28mm F2>で、拙blogでも、これで撮った写真が最も頻繁に登場するのではないでしょうか。明るいのに小型軽量、写りも立派で、歪曲も少ない名レンズです。
万が一故障すると困るため、同じモノを2本所有しています。実際、この初代は、使いすぎでヘリコイドにガタが来て、修理不能になったので、現存する2代目と3代目をなるべく交互に使うようにしているのです。
もう1本は<Zuiko28mm F3.5>で、OMシステム初期の名レンズです(後にF2.8へとリプレイスされました)。当り前ですが、F2よりも一層コンパクトで、カッコイイです。また、かなりプラスティックの箇所が増えたF2.8に比して、しっかり金属製なのも嬉しいところ。
藤原新也氏や柳沢信氏のように、これでスカッと撮ってみたいところですが、お恥ずかしいことに、まだ撮ったことがなく・・一昨年、某オークションで新品同様のモノが(しかもフード付!)格安で出ていたため、フラフラとダメ元で入札したら、あっさりと落ちてしまったもので、そのまま防湿庫に大事にしまったままなのです。
いずれ、お披露目をしたいものですね。
f2.8 Auto FUJI RDPIII
Biogon 2.8/28とSonnar 2.8/90でした。
広角と中望遠、名レンズを使ってみたかったモノで。一眼レフじゃないですが。
あとは、Plannar 2.0/45か?って2本じゃなくなってますねw
しかし最近は僕も40mmなるレンズを購入し、これが35mmと50mmを兼用できそうな画角なので、40mmと85mmの2本って事が多いです
40mmによって35mmの購入意欲が消え、28mm待ちとなっています
私もフィルムの時代は思い出してみると単焦点レンズを主体に使っていました。私の場合は、24mmF2と85mmF2の2本を愛用していました。もう一本追加する場合は、50mmF3.5MACROかなぁ
ボディはOM-4でしたね。単焦点主体でこの組み合わせだと
鞄も小さな鞄で間に合ったので足を使ってアングルを探してうろうろして撮っていたのを思い出します。デジタルに移行してからは、望遠の使用頻度が増して、ズームを使う事が多くなってしまいました。重量級の装備では、狙う者が自然と変わってきて
しまっていますね。広角主体の軽量のスナップ撮影用の組み合わせが欲しいのですが・・・今の現行機種では無いですね。
F2とは言いませんがせめてF2.8の12mm欲しいですね。
CONTAX G2!
仰るとおり一眼レフではありませんが、下手な(多くの)一眼レフより高級でしょう。
でも、いずれにしろ、必要なレンズはそんなもの、といえるのだと思います。
どんなレンズでも付け易いのが一眼レフというものでしょうが、
近頃はあまりに誰も彼もが広範囲の焦点距離を求めすぎでは・・
ま、おっさんのボヤキです。
私がカメラを始める一昔前は、広角、望遠といえば35mm、135mmが一般的だったようです。
今は両側にかなり拡がっているようですが、
撮られたモノを見てもそれほどの必然性を感じないのは私だけでしょうか。
標準とは本来、個々の好きなモノでいいと考えますが、
私的にはレンズの効果をあまり見せないように使いたいと思っています。
24mmF2のいいのがあれば、コレクションに加えたいですが、
やっぱり28mm使いの私にはあまり活用場所はないでしょうね。
その点、24に行くか28に行くかというのは、面白い分岐点だと思います。
私がいう3本というのは、まさに仰るとおりで、
「躯で撮る」ことのできる、そうしなければならない焦点距離だと考えています。
デジタルでも同じように撮りたいのですが、レンズがない・・即ち拙blogの存在理由となっています。
blogでの頻度が極端に低い28F2.8ですが、外すのはとても難しい大事なレンズです。
その中であえて一本だけとなると、やはり90F2となりますでしょうか。
汎用性で言えば50F2なのですが、撮るものが偏ってる私には90F2の方がいいのです。
そしてこれに28F2.8を加えれば、私的には困る事のないシンプルなシステムです。
ちなみにボディとのセットで言えば、
OM-1と28F2.8、そしてOM-4と90F2というのが、私のベストな2台体制です。
あなたが28mmを大切にしておられるのは、<XA4>からも、また今度のRICOH機からもうかがえますね。
ここはそろそろ、<XA4>で撮らないといけませんね・・
しかし、4/3は倍にすればいいから、換算が楽、だなんていいますが、
人間の感覚というのは、そんな簡単なもので、また数値で割りきれないものだと痛感するばかりです。