2009年 11月 26日
A comfortable restraint
前々回に書いたように、ここしばらくの間、敢えて<E-30>を持ち歩いたのですが、やっぱりなんだかしっくり来ないのです。
F: 22mm 絞り優先AE: 開放 -0.7EV
それは、付けているレンズの焦点距離の違いにとどめを刺すという気がします。
やって来てから、ぼちぼち1年を迎えようかという<E-30>ですが、購入した時点のまま、未だ<ZD14-54mm II>専用という立場は変りません。逆に、<ZD14-54mm II>については、何度か<E-1>に付いたことがあるものの、<E-3>とのコンビネーションというのは一度たりともありません。これは「旗艦機には鵺のようなレンズを使わない」というのを自身のケジメとしているからです。もちろん、<E-3>の蓋になっている<ZD11-22mm>もズームであり、鵺の一味ともいえましょう。しかし、私はこのズーム比2倍で、少なくとも標準域まででストップするレンズの14mmと22mm以外の焦点距離はまず使いません。
F: 22mm 絞り優先AE: 開放 -0.7EV
ところが、<E-30>での撮影データーを見れば、25mm以上の焦点距離によるものが如何に増えているかがよく分ります。モノを正面から捉える際、モノをアップ気味で捉える場合、標準域よりも少し長めのレンズを使うと、実に楽にスマートにできるものです。
ある焦点距離を使用するのは当然のことであり、<ZD11-22mm>にはない、中望遠域が使えるなら大いに活用すべきでしょう。元より、そのために「バカチョンセット」と称して、この組合せで使用しているのですから。
F: 22mm 絞り優先AE: 開放 -0.7EV
ただ、この余裕のようなものの作用がよくないというのでしょうか、「これしかない」「これで何とかする」という切羽詰った感じで対するのに慣れている身には、なんとも居心地が悪いものとなっているように思います。
元より、結果よりも行為に重きを置いている以上、この因果な性分はどうしようもないのかも知れません。最早、夢のまた夢と消えつつありますが、キチンとした単焦点レンズが出てくれれば、せめてこの因果な性分も安住(開き直り)の地を得ることができるのですが・・
F: 22mm 絞り優先AE: 開放 -0.7EV